(PM) 豪ドル:対円で2009年以来の安値を記録

2019/08/26 15:45

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・米中貿易摩擦激化への懸念が豪ドル安の主な背景
・その懸念が後退しない限り、豪ドルは下値を試す可能性あり

豪ドルが軟調に推移しています。対円で本日(26日)、2009年4月以来の安値を記録。対米ドルも2009年3月以来の安値圏にあります。

主な背景として、RBA(豪中銀)の追加利下げ観測のほか、米国と中国の貿易摩擦の激化への懸念が挙げられます。その懸念は、以下の動きを受けて一段と高まりました。

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<中国(23日)>
・米国からの輸入品約750億米ドル相当に対して5~10%の追加関税を課すと発表

<トランプ米大統領(同日)>
・ツイッターで、米企業に中国から撤退するように要求
・すでに課している2500億米ドル相当の対中追加関税を現在の25%から30%に引き上げるうえ、対中追加関税第4弾(9/1、12/15に発動予定)の税率も10%ではなく15%にすると表明
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豪州は中国を最大の輸出先としており、豪経済は中国の景気動向の影響を受けます。そのため、米中貿易摩擦激化への懸念が高まれば、豪ドルに対して下落圧力が加わりやすくなります。

朝方急落したこともあり、東京時間の豪ドル/米ドルや豪ドル/円は徐々に下げ幅を縮小しました。ただ、米中貿易摩擦激化への懸念が後退しない限り、豪ドルは再び下がる可能性があります。豪ドル/米ドル0.66776米ドル(8/7安値)割れを試し、豪ドル/円69.862円(本日安値)に接近するかもしれません。

劉鶴・中国副首相が本日、「中国は貿易戦争の激化に強く反対する」と述べ、「米国との貿易摩擦は冷静な交渉を通じて解決したい」と述べました。これらの発言を市場がどのように判断するか注目です。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランドを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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