(AM) 米ドル/円やクロス円が年初来安値を更新

2019/08/26 08:40

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・米中貿易摩擦激化への懸念
・米大統領は対中追加関税の税率を引き上げる方針。中国の対応に要注意
・本日26日、英国が祝日。流動性が低下し、値動きが増幅される可能性あり

(欧米市場レビュー)

23日欧米時間の外国為替市場では、が全面高の展開。一時、米ドル/円は105.257円、ユーロ/円は117.145円、豪ドル/円は70.971円、NZドル/円は67.150円へと下落しました。中国が「米国からの輸入品約750億米ドル相当に対し5~10%の追加関税を課す」と表明。米国による対中追加関税第4弾の報復とみられます。中国の発表に対し、トランプ米大統領はツイッターで、米企業に中国から撤退するように求めました。それらを受けて、市場では米中貿易摩擦が激化するとの懸念からリスク回避の動きが強まり、円高材料となりました。

(本日の相場見通し)

トランプ米大統領は23日(日本時間24日朝)、すでに課している2500億米ドル相当の対中追加関税を現在の25%から30%に引き上げる(引き上げは10/1)と表明。また、対中追加関税第4弾(9/1、あるいは12/15に発動予定)の税率も10%ではなく15%にするとしました。

この発表は23日のNYクローズ直後だったため、本日(26日)の外為市場は窓を開けて開始。米中貿易摩擦が激化するとの懸念が一段と強まり、米ドル/円やクロス円がさらに下落しました。当社取り扱い通貨ペアの中では、ユーロ/米ドル、豪ドル/米ドル、英ポンド/円、カナダドル/円を除き、軒並み年初来安値を更新しました。

米ドル/円クロス円は、朝方に大きく下落したこともあり、いったん買い戻されて安値から反発しました。しかし、買い戻しが一巡すると、米ドル/円やクロス円は再び下値を試す可能性があります。トランプ米大統領の方針(追加関税の税率引き上げ)に対して、中国がさらに報復措置に動くようなら円高圧力はさらに強まる可能性があるため、要注意です。

*米ドル/円のテクニカル分析は、本日26日の『テクニカル・ポイント』をご覧ください。

本日は英国が祝日(サマー・バンクホリデー)です。欧州時間は市場参加者が減少して流動性が低下するため、値動きが増幅される可能性があります。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランドを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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