(AM) イタリアの連立協議の行方は!?

2019/08/22 08:55

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・本日22日、ドイツ製造業PMI発表。ドイツ景気をめぐる懸念が強まれば、ユーロに下押し圧力が加わりそう
・イタリアの連立協議はまとまるか。不調に終われば、総選挙の可能性も
・米ドル/円は1週間近く106円台で推移。本日も継続か

(欧米市場レビュー)

21日欧米時間の外国為替市場では、米ドルが強含み。一時、米ドル/円は106.605円へと上昇し、ユーロ/米ドルは1.10705米ドル、豪ドル/米ドルは0.67717米ドル、NZドル/米ドルは0.63825米ドルへと下落しました。FOMC(米連邦公開市場委員会)議事録(7/30-31日開催分)で、“追加利下げを検討しているとの印象を与えることは好ましくないとの見解で参加者が一致した”ことが判明し、米ドルの支援材料となりました。

*FOMC議事録については、本日22日の『ファンダメ・ポイント』で解説していますので、ご覧ください。

メルケル独首相がジョンソン英首相に対して、ブレグジット(英国のEU離脱)最大の障壁となっている英領北アイルランドとアイルランドとの国境管理問題について“30日以内に代替案を提示”するように求めました。

(本日の相場見通し)

本日(22日)、ドイツの8月製造業PMI(購買担当者景気指数)が発表されます(日本時間16:30)。市場予想は43.0と、7年ぶりの低水準を記録した7月の43.2から一段と低下するとみられています。PMIは“50”が景況判断の分かれ目です。製造業PMIが市場予想を下回れば、ドイツ経済の先行き懸念が高まり、ユーロに下押し圧力が加わりそうです。

ユーロは、イタリアの連立協議にも反応する可能性があります。マッタレッラ・イタリア大統領は昨日(21日)、新政権を発足させるため各党と協議を開始。協議は本日も行われます。協議が不調に終われば、議会解散、総選挙の可能性が浮上します。なお、民主党(野党)は、五つ星運動(与党)と連立協議を行う意向があるようです。

ユーロ/円は引き続き、117円台半ばがサポートラインとして機能しており、その水準が下値メドになりそうです。ユーロ/米ドルの下値メドは、1.10261米ドル(8/1安値)が挙げられます。

米ドル/円は先週金曜日(16日)以降、106円台で上下動を繰り返しています。パウエルFRB(米連邦準備理事会)議長の講演を23日に控えているため、明確な方向感が生まれにくいと考えられます。米国の長期金利(10年債利回り)や主要国株価に反応したとしても、106円ちょうどに近づくと下げ渋り、107円ちょうどに接近すると上値が重くなるとみられます。結局は106円台に収まりそうです。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランドを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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