(AM) 米FOMC議事録、英独首脳会談に注目!!

2019/08/21 08:51

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・市場は9月FOMCでの利下げをほぼ織り込む。FOMC議事録が多少ハト派的な内容でも、米ドルはそれほど下落しない可能性も
・本日21日、英独首脳会談。ブレグジット関連で新たなニュースが出てくるか
・イタリア首相が辞任。新政権は発足できるか

(欧米市場レビュー)

20日欧米時間の外国為替市場では、が堅調に推移。一時、米ドル/円は106.169円、ユー/円は117.510円、豪ドル/円は71.873円、NZドル/円は67.944円へと下落しました。米国の長期金利(10年債利回り)の低下や軟調なNYダウを背景に、リスク回避の動きが強まり、円の支援材料となりました。

英ポンドは反発。ポンド/円は一時、129.579円へと上昇しました。ブレグジット(英国のEU離脱)最大の障壁となっている英領アイルランドとアイルランドの国境問題について、メルケル独首相が「EUは実務的な解決策を検討する可能性もある」と語り、ポンドの上昇要因となりました。

(本日の相場見通し)

本日(21日)、FOMC(米連邦公開市場委員会)議事録が公表されます(日本時間では22日03:00)。今回は、0.25%の利下げを決定した7月30-31日の議事録です。

市場は、FRB(米連邦準備理事会)が9月17-18日の次回FOMCで追加利下げを行うと予想。焦点は“利下げ幅”へと移りつつあります。CMEグループのFEDウォッチによると、8月19日時点で市場が織り込む利下げ幅は、0.25%の確率が91.5%、0.50%の確率が8.5%です。

9月の利下げがほぼ織り込まれているため、議事録の内容が多少ハト派的でも、米ドルはそれほど下げない可能性があります。一方、議事録が市場の利下げ観測を後退させる内容になれば、NYダウが下落する可能性があります。NYダウが大きく下げる場合には、リスク回避の動きが強まって円高が進む可能性があります。

本日はまた、ジョンソン英首相とメルケル独首相の会談がベルリンで行われる予定。ブレグジット(英国のEU離脱)関連で新たなニュースが出てくれば、英ポンドが反応しそうです。 “合意なきブレグジット”への懸念が高まる場合、 ポンドは下落するとみられます。

コンテ・イタリア首相が昨日(20日)、辞任を表明しました。これを受けて、マッタレッラ大統領は、新政権を発足するために21日から各党と協議を実施。新政権を発足できなければ、議会が解散されて総選挙が行われる可能性があります。

*イタリア政局の今後については、本日21日の『ファンダメ・ポイント』をご覧ください。

コンテ首相の辞任は予想されていたものの、イタリア政局の先行き不透明感はユーロにとってはマイナス材料です。新政権をめぐる協議が不調に終わるなど、イタリアで総選挙が行われる可能性が高まる場合、ユーロ売り圧力が強まるとみられます。

ユーロ/円はこの約2週間、117円台半ばがサポートラインとして機能してきました。NY時間終値で117円台半ばを割り込んだ場合、テクニカル面からも下落圧力が加わりやすくなりそうです。

ユーロ/円(日足。2019/5/1~)

(出所:マネースクエアFXチャート)

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランドを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。