(AM) 米ドル/円はレンジ内で推移しそう

2019/08/19 08:47

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・21日に米FOMC議事録、23日に米FRB議長が講演
・それらを受けてFRBの利下げ観測はどのように変化するか
・FOMC議事録などを今後控え、明確な方向感は生まれにくいとみられる
・米ドル/円は足もとのレンジ(105~107円)内で上下動しそう

(欧米市場レビュー)

16日欧米時間の外国為替市場では、ユーロが反発。ECB(欧州中銀)が9月12日の次回理事会で金融緩和策を決定するとの観測から、NY時間朝にユーロ/米ドルは一時1.10631米ドルへと下落し、ユーロ/円は117.540円へと値を下げる場面がありました。ただその後、独シュピーゲル誌が「独連立政権は景気後退に陥った場合に備えて、財政均衡ルールを撤廃し、新たな借り入れを行う用意を整える」と報道。それを受けてユーロは買い戻されて、ユーロ/米ドルは1.11米ドル台を回復し、ユーロ/円は一時118円台へと上昇しました。

(本日の相場見通し)

今週は、21日にFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録(7/30-31日開催分)が公表され、23日にはパウエルFRB(米連邦準備理事会)議長が講演(テーマは「金融政策の課題」)を行う予定。それらが今週最大の材料になりそうです。

市場は、FRBが9月17-18日の次回FOMCで追加利下げに踏み切ると予想しており、焦点は利下げ幅へと移りつつあります。利下げ幅は0.25%との見方が有力なものの、0.50%との見方もあります。CMEグループのFEDウォッチによると、市場が織り込む利下げ幅の確率は0.25%が77.7%、0.50%が22.3%です(8/16時点)。FOMC議事録やパウエル議長の講演を受けて、どちらの観測が高まるか注目です。

本日(19日)については、日本の貿易収支(7月)、ユーロ圏の経常収支(6月)や消費者物価指数改定値(7月)が発表されますが、材料としては力不足の感があります。

各種報道(米中貿易摩擦やブレグジット関連など)、米国の債券市場主要国株価の動向が材料になりそうです。ただ、外為市場はそれらに短期的に反応したとしても、FOMC議事録の公表などを控え、明確な方向感は生まれにくいと考えられます。米ドル/円は約2週間続くレンジ(105~107円)内で推移しそうです。

英ポンド/円130円が当面の上値メドになりそうです。それは心理的節目であるとともに、8月6日高値(130.062円)水準でもあります。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランドを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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