(PM) 豪中銀が9月に利下げする可能性は低下!?

2019/08/15 14:51

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・豪州の7月失業率は5.2%。6月から横ばい
・雇用者数は市場予想を上回ったうえ、フルタイム雇用者数の増加がけん引
・RBA(豪中銀)は9月の会合で政策金利を据え置きか
・ただし、失業率は4.5%を大きく上回る。市場の追加利下げ観測は残りそう

豪州の7月雇用統計が本日(15日)発表され、結果は失業率が5.2%、雇用者数は前月比4.11万人増でした。

失業率は市場予想通り6月から横ばい、雇用者数は市場予想の1.40万人増を上回りました。また、雇用者数の内訳をみると、フルタイム雇用者が3.45万人増加しました(パートタイム雇用者は0.67万人増)。

RBA(豪中銀)は6月と7月の2カ月連続で利下げを行い、前回8月6日の会合では政策金利を据え置きました。今回の雇用統計で失業率が上昇(悪化)しなかったうえ、雇用者数も良好な結果だったことから、RBAはこれまでの利下げの効果を引き続き見極めようとすると考えられます。9月3日の次回会合で政策金利は現行の1.00%に据え置かれそうです。

雇用統計の結果を受けて、豪ドルが上昇しました。9月の利下げの可能性が低下したことが引き続き、豪ドルを下支えするかもしれません。

ただし、失業率はRBAが賃金の伸びやインフレの加速に必要と推計する4.5%を依然として大きく上回っています。失業率が改善しなければ、RBAの“必要なら利下げを行う”との政策スタンスは変わらないとみられ、市場の追加利下げ観測も残りそうです。

また、米中貿易摩擦や世界景気の先行き懸念、香港でのデモ、イタリアやアルゼンチンの政情不安など、リスク回避の動きが強まりかねない材料があります。リスク回避は豪ドル安要因です。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランドを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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