(PM) トルコ中銀がチーフエコノミストを解任

2019/08/13 14:39

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・TCMB(トルコ中銀)がチーフエコノミストら10人以上を解任。エルドアン大統領による圧力か
・TCMBの独立性をめぐる懸念が再燃する可能性あり

TCMBは8月8日に組織を再編し、チーフエコノミストや調査・金融政策部門の責任者など10人以上を解任しました。

この決定は、TCMBの独立性をめぐる懸念を再燃させるおそれがあります。エルドアン・トルコ大統領は7月6日、利下げ要求に応じなかったとしてチェティンカヤ総裁(当時)を解任。それからわずか1カ月で今度はチーフエコノミストらが解任されました。エルドアン大統領がTCMBに圧力をかけたとみられます。

チーフエコノミストであるカラ氏の解任は、トルコリラにとって大きなマイナス材料と考えられます。カラ氏は“TCMBの調査業務の支柱であり、TCMBの顔”と市場から高く評価されていたためです。

市場の関心が米中の対立や香港情勢などに向いているため、チーフエコノミストらの解任は市場でそれほど材料視されていない感はあります。ただ、エルドアン大統領による相次ぐTCMBの独立性を損ないかねない行動は、いずれトルコリラに対する下落圧力になる可能性があり、要注意です。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランドを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。