(AM) メキシコ中銀の利下げ観測は高まるか!?

2019/08/08 08:42

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・外為市場は引き続き、人民元や主要国株価の値動きに反応しやすいとみられる
・市場ではBOM(メキシコ中銀)が早期に利下げに動くとの観測あり
・本日8日発表のメキシコCPIが市場予想を下回れば、BOMの利下げ観測が高まりそう
・その場合、メキシコペソが軟調に推移する可能性も

(欧米市場レビュー)

7日欧米時間の外国為替市場では、が強含み。NYダウの大幅安を背景に、一時米ドル/円は105.465円、豪ドル/円は71.052円、NZドル/円は68円ちょうど近辺へと下落しました。ただ、NY時間午後に入り、ダウが下げ幅を縮小すると、円買い圧力は緩和。米ドル/円やクロス円は下げ幅を縮小しました。ダウは前日比22.45ドル安の26007.07ドルで取引を終了。下げ幅は一時589ドルに達しました。

RBNZ(NZ中銀)が昨日(7日)、0.50%の大幅な利下げに踏み切りました。詳細については、7日の『デイリーフラッシュ(PM)』をご覧ください。

(本日の相場見通し)

本日(8日)は引き続き、人民元主要国株価の動向に注目です。

中国人民銀行は昨日、人民元の対米ドル基準値を6.9996元に設定しました。本日の基準値(日本時間10:15頃発表)が昨日よりも大幅に元安方向に設定された場合、人民元安が進行するとともに、米中両国の対立激化への懸念からリスク回避の動きが強まる可能性があります。リスク回避は円高要因です。

主要国株価の中では、NYダウの動向に特に注目です。ダウが大きく下落するようであれば、それもリスク回避へとつながる可能性があります。

米ドル/円の上下のメドは、それぞれ107円105円台半ばが挙げられます。107円は、6月初めから約2カ月間にわたって続いたレンジの下限付近であると同時に、8月6日の高値(107.042円)近辺。105円台半ばは、8月6日と7日の安値(105.499円、105.465円)水準です。

本日は、メキシコの7月CPI(消費者物価指数)が発表されます(日本時間22:00)。市場予想は総合CPIが前年比+3.79%、コアCPIが同+3.82%と、いずれも6月(+3.95%、+3.82%)から上昇率が鈍化するとみられています。BOM(メキシコ中銀)のインフレ目標は+3%。その上下1%(+2~4%)が許容レンジです。

市場ではBOMが早期に利下げに動くとの観測があります。CPIが市場予想を下回る結果になれば、8月15日の次回政策会合での利下げ観測が高まってメキシコペソが軟調に推移する可能性があります。メキシコペソ/円は、5.270円(6/15安値)が目先の下値メドになりそうです。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランドを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


topへ