(PM) NZ中銀が大幅利下げし、NZドルが急落

2019/08/07 15:55

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・RBNZ(NZ中銀)が0.50%利下げし、総裁は追加利下げを示唆
・RBNZ総裁はまた、マイナス金利の可能性に言及
・主要国中銀の中でRBNZの緩和姿勢は特に強い感あり
・NZドルには下落圧力が加わりやすいとみられる

RBNZは本日(7日)、0.50%の利下げを決定。政策金利を1.50%から過去最低の1.00%に引き下げました。

声明では、「(NZの)GDP成長率はここ1年で減速し、成長に対する逆風は強まっている」と指摘。そのうえで、「追加の金融刺激策を講じなければ、雇用とインフレはRBNZの目標に比べて軟化する可能性が高い」と説明。議事録によると、会合では“0.25%の利下げを行い、緩和バイアスを伝える”ことと、“0.50%の利下げを行う”ことの双方の利点が議論され、最終的に政策メンバー全員一致で後者が選択されました。

オアRBNZ総裁は会合の会見で追加利下げを示唆しました。オア総裁は、「今回の利下げは、将来行動することを排除しない」と述べ、「マイナス金利が必要になるというのは、十分に可能性の範囲内だ」と語りました。

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市場は0.25%の利下げを予想していたため、RBNZの決定はサプライズとなり、NZドルが急落。一時、NZドル/米ドルは2016年1月以来、NZドル/円は2012年12月以来の安値をつけました。

FRB(米連邦準備理事会)やECB(欧州中銀)など主要国中銀の多くが政策の緩和姿勢を強めています。その中でも、RBNZは緩和姿勢が特に強い感があります。RBNZは11月に追加利下げに踏み切る可能性があります。11月は、次回の金融政策報告の公表と総裁会見が行われるタイミングです。

RBNZが本日大幅に利下げしたことに加え、今後追加利下げに動く可能性があることから、NZドルには下落圧力が加わりやすいとみられます。米中両国の対立が緩和へと向かわなければ、NZドル/米ドルは今後、0.60100米ドル(2015/8安値)に向けて下がる可能性があります。


(出所:リフィニティブより作成)

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランドを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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