(PM) 豪中銀は「必要に応じて利下げする」と表明

2019/08/06 16:01

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・RBA(豪中銀)は政策金利を据え置き
・“必要に応じて”利下げするとの姿勢に変化なし。次回利下げ時期についてのヒントは示されず

RBAは本日(6日)、政策金利を過去最低の1.00%に据え置くことを決定しました。

声明では、インフレ率が目標(+2~3%)に戻るとの見通しに自信を失いつつあることが示唆されました。声明は、「インフレ率が2%に到達するのは、当初の予想よりも時間がかかる可能性が高い」と指摘。基調インフレ率は2020年が“2%弱”、2021年が“2%強”との見通しを示しました。前回7月は、「インフレ率は依然として上昇すると予想している」とし、「2020年の基調インフレ率は“約2%”で、その後は若干上昇するとみられる」でした。

声明の最終段落には、「失業削減やインフレ目標達成に向けた進展をより確実なものにするためには、長期にわたる低金利が必要と予想するのは合理的だ」との文言を追加。そのうえで、労働市場の動向を引き続き注意深く監視し、「“必要に応じて”金融政策をさらに緩和する」と表明しました。

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RBAが政策金利を今回据え置いたのは、これまでの利下げ(6月と7月に実施)の効果や豪政府による減税の影響を見極めるためと考えられます。

いずれ追加利下げが必要になるとみられます。豪州の6月の失業率は5.2%と、RBAがインフレの加速に必要と推計する4.5%を大きく上回っているうえ、米中貿易摩擦が一段と激化するおそれがあるためです。

ただ、今回の声明では“必要に応じて(金融政策をさらに緩和する)”との文言は変わらず、次回利下げの時期についてのヒントは示されませんでした。

RBAの政策金利や声明に対して豪ドルは反応薄でした。市場の関心がそれ以上に米中貿易摩擦の行方や人民元の動向に向いているためと考えられます。

足もとの豪ドルは、リスク意識の変化に左右されやすい地合いです。こうした状況は当面続くとみられ、リスク回避の動きが強まる場合には、豪ドルは下値を試す可能性があります。目先の下値メドとして、豪ドル/円70.500円(1/3安値)、豪ドル/米ドル0.67000米ドル(心理的節目)が挙げられます。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランドを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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