(AM) 米ドル/円は一段安の可能性も!?

2019/08/05 08:42

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・米中貿易摩擦の激化への懸念
・主要国株価が下落した場合、リスク回避の動きは一段と強まる可能性あり
・米ドル/円はテクニカル面から下押し圧力が加わりやすいとみられる
・本日5日、トルコCPI発表。トルコ中銀の利下げ観測は一段と高まるか

(欧米市場レビュー)

2日欧米時間の外国為替市場では、が堅調に推移。一時、米ドル/円は106.499円、ユーロ/円は128.271円、豪ドル/円は72.187円、NZドル/円は69.443円へと下落しました。トランプ米大統領が1日に、“約3000億米ドル相当の中国からの輸入品に対する10%の追加関税を9月1日に発動する(対中追加関税第4弾)”と表明したことが引き続き、円高材料となりました。

(本日の相場見通し)

米国が対中追加関税の第4弾を発動する方針を示したことについて、中国は2日、「米国が追加関税を実行するなら、必要な対抗措置を取らざるを得ない」と表明。報復する可能性を示しました。

米中貿易摩擦が一段と激化する可能性があることで、市場は引き続きリスク回避の動きになりやすいとみられ、米ドル/円やクロス円は上値が重い展開が想定されます。

主要国の株価が下落した場合、リスク回避の動きはさらに強まる可能性があり、注意が必要です。

米ドル/円は106.781円(6/25安値)を終値で下回りました。テクニカル面から下押し圧力が加わりやすいとみられ、心理的節目である106.000円に向けて下がる可能性があります。一方、上値は107.000円がメドとして意識されそうです。107.000円は6月初め以降約2カ月間にわたって続いたレンジ(107~109円)の下限です。

米ドル/円(日足。2019/1/2~)

(出所:マネースクエアFXチャート)

*米ドル/円のテクニカル分析は、5日の『テクニカル・ポイント』をご覧ください。

本日(5日)は、トルコの7月CPI(消費者物価指数)が発表されます(日本時間16:00)。TCMB(トルコ中銀)は7月25日の前回会合で4.25%の利下げを決定。ウイサル総裁は8月1日の会見で「行動する余地はかなりある」と表明し、今後大幅な追加利下げを行う可能性を示しました。

7月のCPIが市場予想の前年比16.90%を下回った場合、市場では9月12日の次回会合での利下げ観測が高まるとみられます。TCMBの利下げ観測の高まりはトルコリラにとってマイナス材料です。ただ、高金利はトルコ景気の下押し要因となってきたため、利下げによる景気支援効果が市場で強く意識された場合、トルコリラはそれほど下がらない可能性もあります。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランドを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


topへ