(AM) トランプ大統領が対中追加関税第4弾を表明

2019/08/02 08:50

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・トランプ米大統領は“約3000億米ドル相当の中国製品に対する追加関税を9月1日に発動する”と表明
・米中貿易戦争の激化への懸念から、米ドル/円やクロス円は上値が重い展開か
・本日2日、米雇用統計発表。米FRBの9月利下げ観測が高まれば米ドル安要因に!?
・米株価動向にも注目。株価が下落した場合、リスク回避の動きが強まる可能性あり

(欧米市場レビュー)

8月1日欧米時間の外国為替市場では、円高が加速。一時、米ドル/円は107.261円、ユーロ/円は118.847円、英ポンド/円は130.104円、豪ドル/円は72.941円、NZドル/円は70.195円へと下落しました。トランプ米大統領の発表(後述)を受けて米中貿易戦争が激化するとの懸念が再燃。リスク回避の動きが強まり、円高材料となりました。

(本日の相場見通し)

トランプ米大統領は8月1日、“約3000億米ドル相当の中国からの輸入品に対する10%の追加関税を9月1日に発動する(対中追加関税第4弾)”と表明。また、関税は段階的に引き上げる可能性があり、25%を超えることもあり得るとしました。すでに課している約2500億米ドル相当の対中追加関税(25%)は継続します。

米中貿易摩擦の激化への懸念が引き続き円の支援材料となり、米ドル/円クロス円は上値が重い展開になりそうです。米国が関税を発動して中国が報復措置に動く場合、円高圧力は一段と強まる可能性があります。中国の対応に要注意です。

本日(2日)は、米国の7月雇用統計が発表されます(日本時間21:30)。市場予想は非農業部門雇用者数が前月比16.4万人増、失業率が3.7%です。

市場では、FRB(米連邦準備理事会)が次回9月17-18日の次回FOMC(米連邦公開市場委員会)で追加利下げに踏み切るとの見方が有力。CMEグループのFEDウォッチによると、市場は9月の利下げの確率を約82%織り込んでいます(据え置きは約18%)。

雇用統計が弱い結果になれば、利下げ観測が一段と高まり、米ドルが軟調に推移する可能性があります。

また、米国の株式市場の動向にも目を向ける必要がありそうです。NYダウは一時前日終値比300ドル超上昇しましたが、トランプ大統領が新たな対中追加関税の発動を表明したことで急落。前日比280.85ドル安の26583.42ドルで取引を終えました。米株価が一段と下落した場合、リスク回避の動きが強まる可能性があります。リスク回避は円高の要因です。

米ドル/円106.781円(6/25安値)が目先の下値メドと考えられます。その水準を割り込んだ場合、テクニカル面から下押し圧力が加わりやすくなりそうです。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランドを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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