(AM) ユーロ/米ドルが2年2カ月ぶりの安値

2019/08/01 08:50

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・米FRBの追加利下げ観測が後退し、米ドルは堅調に推移か
・本日1日、米ISM製造業景況指数発表。市場予想を上回れば、追加利下げ観測は一段と後退しそう
・英ポンドはBOE(英中銀)のイベントに反応する可能性も!?

(欧米市場レビュー)

7月31日欧米時間の外国為替市場では、FOMC(米連邦公開市場委員会)の結果発表後に米ドル高が進行。一時、米ドル/円は108.997円へと上昇し、ユーロ/米ドルは1.10595米ドル、豪ドル/米ドルは0.68321米ドル、NZドル/米ドルは0.65386米ドルへと下落しました。利下げ幅が0.25%にとどまった(一部に0.50%の利下げ期待も)ことや、パウエルFRB(米連邦準備理事会)議長がFOMC後の会見で、「今回の利下げは長期の利下げサイクルの開始ではない」と語ったためです。

*FOMCについては、1日の『ファンダメ・ポイント(米FOMC、年内の利下げはあと1回!?)』で分析していますので、ご覧ください。

(本日の相場見通し)

パウエルFRB議長の会見を受けて、市場ではFRBの追加利下げ観測が後退。CMEグループのFEDウォッチによると、年内の利下げ回数はあと2回以上の確率が低下する一方、1回や0回の確率が上昇しました。

FRBの追加利下げ観測の後退は米ドルにとってプラス材料であり、米ドルは引き続き堅調に推移しそうです。本日(8/1)発表の米国の7月ISM製造業景況指数(日本時間23:00)が市場予想の52.0を上回る場合、追加利下げ観測がさらに後退して米ドル高が一段と進行すると考えられます。ユーロ/米ドル1.10000米ドル(心理的節目)に接近し、豪ドル/米ドル0.67470米ドル(1/3安値)、NZドル/米ドル0.64800米ドル(5/23安値)に向けて下がる可能性があります。

*豪ドル/円のテクニカル分析は、1日の『テクニカル・ポイント』をご覧ください。

一方、米ドル/円は依然として約2カ月間にわたって続くレンジ(おおむね107~109円)内にとどまっています。レンジ上限である109円近辺ではテクニカル面から“売り圧力”が強まることが想定され、伸び悩む可能性があります。その場合、クロス円は下げやすいかもしれません。

本日(8/1)、BOE(英中銀)が政策金利を発表し、会合の議事録を公表します(いずれも日本時間20:00)。加えて今回は、四半期に一度のインフレ報告(20:00)を公表し、カーニー総裁が会見(20:30)を行います。

英ポンドについては、ブレグジット(英国のEU離脱)に関する報道に影響を受けやすい状況が続いています。ただ、BOEのイベントで金融政策の先行きについて新たな手掛かりが提供されれば、それに反応する可能性はあります。英ポンド/円130.000円(心理的節目)が目先の下値メドになりそうです。なお、市場は政策金利(現行0.75%)の据え置きを予想しています。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランドを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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