(PM) 豪中銀の早期利下げ観測は後退!?

2019/07/31 15:39

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・RBA(豪中銀)は次回会合(8/6)で政策金利を据え置きそう
・8月利下げ観測が後退して豪ドルに対する下押し圧力は緩和する可能性も
・ただ、CPI上昇率はRBAの目標を引き続き下回り、追加利下げの可能性は残る

豪州の4-6月期CPI(消費者物価指数)が本日(7/31)発表され、結果は以下の通りでした。自動車燃料の価格が前期比10.2%上昇し、それが総合CPIを押し上げました。

<CPIの結果>
・総合CPI:前期比+0.6%、前年比+1.6%
・トリム平均:前年比+1.6%
・基調インフレ率(トリム平均と加重中央値の平均値):前年比+1.4%

RBA(豪中銀)は6月と7月の2カ月連続で利下げを実施。今後については、「“必要なら”利下げを行う」との姿勢です。

総合CPIが1-3月期(前年比+1.3%)から上昇し、トリム平均と基調インフレ率は1-3月期と同じでした(低下しなかった)。そのため、RBAは当面、6月と7月の利下げの効果を見極めるとみられ、8月6日の次回会合で政策金利は1.00%に据え置かれそうです。

足もとの豪ドルの下落は、RBAの早期利下げ観測が一因でした。8月の利下げの可能性が低下したことから、豪ドルに対する下押し圧力は緩和しそうです。本日(7/31)のFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果を受けて米ドル安が進めば、豪ドル/米ドルは反発基調に転じる可能性もあります。


(出所:リフィニティブより作成)

ただ、4-6月期の総合CPIやトリム平均、基調インフレ率はいずれもRBAのインフレ目標(+2~3%)を引き続き下回りました。また、6月の失業率は5.2%と、RBAがインフレの加速に必要と推計する4.5%を大きく上回っています。

こうした状況を踏まえると、今回のCPIの結果を受けてRBAが政策スタンスを変えることは考えにくく、今後利下げが行われる可能性は依然としてあります。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランドを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。