(AM) 米ドル/円、ペソ/円:レンジ上限に接近

2019/07/29 08:40

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・米FOMCや米中通商協議(いずれも30-31日)を控え、外為市場は比較的落ち着いた展開か
・米ドル/円は109円に近づくにつれて利益確定売り圧力が強まりそう
・メキシコペソ/円は利益確定売りが出やすいとみられ、反落する可能性あり

(欧米市場レビュー)

26日欧米時間の外国為替市場では、米ドルが強含み。一時、米ドル/円は108.789円へと上昇し、ユーロ/米ドルは1.11108米ドル、豪ドル/米ドルは0.69031米ドル、NZドル/米ドルは0.66270米ドルへと下落しました。米国の4-6月期GDP速報値が前期比年率+2.1%と、市場予想の+1.8%を上回り、米ドルを下支えしました。

英ポンドは軟調に推移。ポンド/円は一時134.517円へと下落しました。合意なきブレグジット(英国のEU離脱)への懸念がポンドに対する下押し圧力となりました。

南アフリカランドも下落。ランド/円は一時7.587円へと値を下げ、約3週間ぶりの安値を記録しました。格付け会社のフィッチが南アフリカの格付け見通しを“安定的”から“ネガティブ(弱含み)”へと引き下げ、ランド安材料となりました。なお、格付けは“BBプラス(投資適格級から1つ下)”に据え置かれました。

(本日の相場見通し)

本日(29日)は主要経済指標の発表がなく、主要国の株価や米国の長期金利(10年債利回り)の動向が材料になりそうです。

ただ、今週は、FOMC(米連邦公開市場委員会。7/30-31日)や米中の閣僚級による通商協議(上海。7/30-31日)があります。

重要イベントが控えていることで、市場では様子見ムードが漂う可能性があります。主要国株価(特にNYダウ)や米長期金利に大きな変動がなければ、米ドル/円やクロス円は、比較的落ち着いた値動きになりそうです。

米ドル/円は約2カ月にわたり、おおむね107~109円のレンジで上下動を繰り返しています。そのため、レンジ上限に接近する場面ではテクニカル面から“利益確定売り圧力”が強まるとみられ、伸び悩む展開になりそうです。

メキシコペソ/円は約2カ月間続くレンジ(おおむね5.500~5.700円)の上限に達しました。テクニカル面から“利益確定売り”が出やすいとみられるうえ、31日にメキシコの4-6月期GDP速報値が発表されます。また、市場ではメキシコやペメックス(メキシコの国営石油会社)の格下げ懸念が根強くあります。こうした状況を考えると、ペソ/円は反落する可能性があります。

メキシコペソ/円(日足。2019/3/26~)

(出所:マネースクエアFXチャート)

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランドを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。