(AM) トルコ中銀やECBの結果に注目!!

2019/07/25 08:49

デイリーフラッシュ

【ポイント】
<TCMB(トルコ中銀)政策金利>
 ・利下げするとみられる。焦点は利下げ幅
 ・大幅な利下げはTCMBの独立性をめぐる懸念を一段と強め、トルコリラ安が加速する可能性
<ECB(欧州中銀)政策金利>
 ・政策金利を据え置く一方、9月の利下げを示唆か
 ・市場の見方は“据え置き”と“利下げ”で分かれる
 ・政策金利が据え置かれればユーロが上昇する可能性あり

(欧米市場レビュー)

24日欧米時間の外国為替市場では、ユーロが軟調に推移。一時、ユーロ/米ドルは約2カ月ぶり、ユーロ/円は1月3日以来の安値を記録しました。ドイツとユーロ圏の7月製造業PMI(購買担当者景気指数)がいずれも市場予想を下回り、ユーロの重石となりました。

製造業PMIの結果は、以下の通りです。( )は市場予想
・ドイツ:43.1(45.2)
・ユーロ圏:46.4(47.6)

ジョンソン英新首相は就任演説で、ブレグジット(英国のEU離脱)について「10月31日にEUを離脱する。“たられば”はない」と明言。EUとの合意なき離脱に関しては、「EUから新たな合意、より良い合意を取り付ける」としつつも、「EUが交渉を拒否した場合には、合意なき離脱を迫られる可能性は多少ある」と語りました。

(本日の相場見通し)

本日(25日)、TCMB(トルコ中銀)が政策金利を発表します(日本時間20:00)。市場は利下げを確実視しており、今回は利下げ幅が焦点になりそうです。利下げ幅の市場予想は2.50%が中央値ですが、予想の幅は1~5%と広く、市場の見方は分かれています。そのため、どのような結果になっても、トルコリラが反応する可能性があります。*TCMBの政策金利については、22日の『デイリーフラッシュ(PM)』をご覧ください。

本日はまた、ECB(欧州中銀)も政策金利を発表します(日本時間20:45)。3つの主要政策金利(リファイナンス金利、限界貸出金利、中銀預金金利)はすべて据え置かれる一方、フォワードガイダンスが修正される可能性が高いとみられます(現在は政策金利を“現状水準”に維持。それを“現状水準、あるいはそれ以下の水準”に修正か)。そして、ドラギECB総裁の会見は、9月の理事会での利下げを示唆する内容になりそうです。

市場の見方は、“政策金利をすべて据え置く”と“中銀預金金利を0.10%引き下げる”で分かれています。OIS(翌日物金利スワップ)によると、市場が織り込む確率は“据え置き”が約52%、“利下げ”が約48%です。見方が分かれているだけに、政策金利がすべて据え置かれればユーロが上昇する可能性があります。その場合、ユーロ/米ドル1.12080米ドル(7/23高値)が上値メドになりそうです。

*ユーロ/米ドルのテクニカル分析は、25日の『テクニカル・ポイント』をご覧ください。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランドを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。