(AM)大イベントを控え、米ドル/円はレンジ内で推移か

2019/07/24 08:36

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・ドイツとユーロ圏の製造業PMI(本日24日発表)が弱い結果になれば、ECBの利下げ観測が高まる可能性あり
・米政府高官が29日に訪中するとの報道。米中通商協議進展への期待が円の重石に!?
・欧米の金融政策発表を今後に控え、米ドル/円は方向感のない展開が続きそう

(欧米市場レビュー)

23日欧米時間の外国為替市場では、米ドルが堅調に推移。一時、米ドル/円は108.247円へと上昇し、ユーロ/米ドルは1.11446米ドル、豪ドル/米ドルは0.69963米ドル、NZドル/米ドルは0.66940米ドルへと下落しました。トランプ米大統領が22日に「債務上限の引き上げについて与野党で合意した」と発表したことが、米ドル高要因となりました。

英保守党党首選はジョンソン前外相が勝利(24日に首相に就任)。ジョンソン氏は選挙戦で、ブレグジット(英国のEU離脱)について「EUとの合意の有無にかかわらず10月31日に離脱する」と訴えてきました。*詳しくは、本日24日の『ファンダメ・ポイント(英新首相はブレグジットを成し遂げられるか)』をご覧ください。

(本日の相場見通し)

本日(24日)、ドイツとユーロ圏の7月製造業PMI(購買担当者景気指数)が発表されます。市場予想はそれぞれ45.2、47.6です。市場ではECB(欧州中銀)が近く利下げに動くとの観測があるなか、製造業PMIが市場予想を下回れば、利下げ観測は一段と高まり、ユーロが下落する可能性があります。当面の下値メドは、ユーロ/米ドル1.11070米ドル(5/23安値)、ユーロ/円120.000円(心理的節目)が挙げられます。ECBは24-25日に理事会を開きます(結果発表は25日)。

「ライトハイザーUSTR(米通商代表部)代表らが29日に上海を訪問し、中国と通商協議を行う」との報道があります。米中通商協議進展への期待が、米ドル/円やクロス円を下支えする可能性があります。

米ドル/円は2カ月近くにわたり、おおむね107~109円のレンジで上下動を繰り返しています。ECB理事会(24-25日)FOMC(米連邦公開市場委員会。30-31日)を前に、米ドル/円には方向感が生まれにくいと考えられます。107~109円のレンジで上下動を繰り返す展開は当面続きそうです。

米ドル/円(日足。2019/5/7~)

(出所:マネースクエアFXチャート)

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランドを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。