(AM)本日23日、英保守党党首選決選投票の結果発表

2019/07/23 08:59

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・英保守党党首選で、ジョンソン前外相が勝利して同氏は24日に新首相に就任する見込み
・ジョンソン氏が新首相になれば、政権運営次第では英政局が混乱する可能性も。その場合、英ポンドに下落圧力が加わりそう

(欧米市場レビュー)

22日欧米時間の外国為替市場では、カナダドルが軟調に推移。カナダドル/円は一時、82.223円へと下落しました。カナダの5月卸売売上高が前月比-1.8%と、市場予想(+0.5%)に反して減少し、カナダドルの重石となりました。

カナダドルを除けば、おおむね小動き。米ドル/円は107.90円近辺、ユーロ/米ドルは1.1210米ドル近辺、豪ドル/米ドルは0.7040米ドル近辺で推移しました。米欧の経済指標発表がなかったことや、24-25日のECB(欧州中銀)理事会を控え、様子見ムードが漂いました。

(本日の相場見通し)

本日23日午前(日本時間同夜)、英保守党が党首選の決選投票の結果を発表します。勝利者は24日に首相に就任します。世論調査ではジョンソン前外相がハント外相を大きくリードしており、ジョンソン氏が新党首(=新首相)になりそうです。市場はそのことをすでに織り込んでいるため、英ポンドは党首選の結果にそれほど反応しないかもしれません。

ジョンソン氏が新首相になった場合、政権運営次第では英政局が混乱する可能性があります。ジョンソン氏は“EUとの合意の有無にかかわらず10月31日に離脱する”と明言しています。また、ダンカン外務担当閣外相が22日に辞任し、ハモンド財務相は21日に「ジョンソン氏が首相に就任するなら辞任する」と表明しました。両名ともブレグジットをめぐるジョンソン氏の姿勢に同意できないためとしています。英政局が混乱する場合には、英ポンドに下落圧力が加わるとみられます。

米ドル/円は比較的落ち着いた展開になりそうです。FOMCメンバーは20日から金融政策に関する発言を控えるブラックアウト期間に入っています。そのため、次回FOMC(7/30-31日)について新たな手掛かりが提供される可能性は低いうえ、重要経済イベントであるECB(欧州中銀)理事会が24-25日に控えているためです。

格付け会社のS&Pは19日、「メキシコ経済のマイナス成長が2-3四半期続けば、メキシコ国債とペメックス(国営石油会社)の格付けの見直し(2020年3月の予定)を年内に前倒しする可能性がある」としました。メキシコ経済は2019年1-3月期にマイナス成長(前期比-0.2%)を記録。市場の一部では4-6月期もマイナス成長だったとの見方があります。4-6月期のGDP速報値は7月31日に発表されます。メキシコ国債の格付け(外貨建て長期債務)は「BBBプラス(ジャンクの3つ上)」、見通しは「ネガティブ(弱含み)」です。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランドを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。