(PM)RBAの8月利下げの可能性は低下!?

2019/07/18 14:56

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・豪州の6月失業率は5.2%。5月から横ばい
・雇用者数は市場予想を下回ったものの、フルタイム雇用者数が大幅増
・失業率が上昇しなかったため、RBA(豪中銀)は8月に政策金利を据え置きか
・ただし、失業率は4.5%を大きく上回る。RBAの政策スタンスに変化はなさそう

豪州の6月雇用統計が本日(18日)発表され、結果は失業率が5.2%、雇用者数は前月比500人増でした。

失業率は市場予想通り、雇用者数は市場予想の1万人増を下回りました。ただし、雇用者数の結果は、ヘッドラインが示唆するほど悪くないと考えられます。内訳をみると、雇用の伸び悩みはパートタイム雇用者数の減少(2.06万人)によるものであり、フルタイム雇用者数は2.11万人増加したためです。パートタイム雇用者数は総選挙に関連した一時的な雇用の影響によって5月に急増(3.98万人)しており、今回の減少はその反動とみられます。

RBA(豪中銀)は6月と7月の2カ月連続で利下げを実施しました。失業率が上昇(悪化)しなかったため、RBAはこれまでの利下げや政府による景気支援策の効果を見極めることが可能になったと考えられます。8月6日の次回政策会合で政策金利は現行の1.00%に据え置かれそうです。

ただ、失業率はRBA(豪中銀)が賃金の伸びやインフレの加速に必要と推計する4.5%を依然として大きく上回っています。そのため、RBAの政策スタンス(必要なら利下げを行う)は変わらず、また市場の11月の追加利下げ観測も大きく変化することはなさそうです。

8月の利下げの可能性が低下したとみられることから、豪ドルは目先堅調に推移するかもしれません。ただ、RBAの政策スタンスや市場の利下げ観測に今後も変化がなければ、雇用統計の結果を受けた豪ドルの上昇は長続きしない可能性もあります。


(出所:リフィニティブより作成)

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランドを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。