(AM)豪雇用統計、SARB政策金利に注目。米株価動向に注意!?

2019/07/18 08:39

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・SARB(南アフリカ中銀)は0.25%の利下げを決定しそう
・市場は0.25%の利下げを予想。その通りの結果になれば、南アフリカランドの反応は限定的か
・米中通商協議をめぐる懸念が米国株の上値を抑える可能性も。米国株が大幅に下落した場合、円高圧力が加わりやすいとみられる

(欧米市場レビュー)

17日欧米時間の外国為替市場では、米ドルが軟調に推移。一時、米ドル/円は107.974円へと下落し、ユーロ/米ドルは1.12303米ドル、豪ドル/米ドルは0.70205米ドル、NZドル/米ドルは0.67464米ドルへと上昇しました。米国の長期金利(10年債利回り)が低下し、米ドル安材料となりました。

(本日の相場見通し)

豪州の6月雇用統計が本日(18日)発表されます(日本時間10:30)。RBA(豪中銀)は金融政策運営において労働市場の動向を注視する方針を示しているため、雇用統計の結果は豪ドルの動向に大きく影響を与える可能性があります。*雇用統計については、17日の『デイリーフラッシュ(PM)』をご覧ください。

本日はまた、SARB(南アフリカ中銀)が政策金利を発表します(日本時間22:00過ぎ)。今回は0.25%の利下げが決まりそうです。5月の前回会合で据え置きの決定が3対2(2名は0.25%の利下げを主張)の僅差だったことや、南アフリカの1-3月期GDPが弱かったためです。GDPは前期比年率マイナス3.2%と、ほぼ10年ぶりの大幅なマイナス成長でした。

SARBの利下げは南アフリカランドにとってマイナス材料です。ただ、市場は0.25%の利下げを予想しているため、利下げ幅が0.25%ならばそれを材料にランド安が進む状況にはなり難いと考えられます。

米国株の動向に引き続き注意が必要です。17日の米株式市場でNYダウは続落。前日比115.78ドル(0.4%)安の27219.85ドルで取引を終えました。米中通商協議の先行きや米景気減速に対する懸念が重石となりました。

足もとの米国株の上昇は、FRB(米連邦準備理事会)の利下げ期待が上昇の原動力になってきました。ただ、トランプ米大統領の発言を受けて米中通商協議をめぐる懸念が再燃する可能性があり、米国株は上値が目先重い展開になるかもしれません。トランプ米大統領は16日、「中国との通商合意までの道のりは長い」としたうえで、「協議が不調に終われば、3250億米ドル相当の対中追加関税第4弾を発動する可能性がある」と語りました。

米国株が大幅に下落した場合、米ドル/円やクロス円には下押し圧力が加わりやすいとみられます。米ドル/円の目先の下値メドは107.518円(7/3安値)が挙げられますが、その水準を割り込んだ場合には次は106.781円(6/25安値)がメドになりそうです。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランドを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。