(AM)米国株が最高値。ランド/円は2カ月半ぶりの高値

2019/07/12 08:50

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・NYダウとS&P500が11日に最高値を記録
・市場の関心は米株価動向にも向く可能性あり
・米ドル/円は109円に接近するにつれて利益確定売り圧力が強まりそう
・南アフリカランドは堅調に推移か

(欧米市場レビュー)

11日欧米時間の外国為替市場では、米ドルが反発。一時、米ドル/円は108.492円へと上昇し、ユーロ/米ドルは1.12399米ドル、豪ドル/米ドルは0.69625米ドル、NZドル/米ドルは0.66514米ドルへと下落しました。米国の6月コアCPI(消費者物価指数)が前年比+2.1%と、市場予想の+2.0%を上回り、米ドルの支援材料となりました。

は軟調に推移。一時、ユーロ/円は122.094円、豪ドル/円は75.636円、NZドル/円は72.287円へと上昇しました。米国株が上昇し、円の重石となりました。

(本日の相場見通し)

昨日(11日)、米国の株式市場でNYダウとS&P500が終値での最高値をつけました。パウエルFRB(米連邦準備理事会)議長が10日の議会証言(下院)で利下げを示唆したことが株価を押し上げました。

足もとの外為市場はFRBの金融政策に関心が向きがちであり、米株価に対する反応は限定的でした。ただ、NYダウやS&Pが最高値を更新したことで、市場の関心は米株価の動向にも向くかもしれません。株価が一段と上昇すれば、円安が進む可能性があります。

米ドル/円109.000円に接近するにつれて利益確定売り圧力が強まりそうです。109.000円は5月半ばから終わり(下のチャートの黄色枠)にかけて下値支持線となり、足もとでは上値抵抗線として機能しているためです。直近では7月9日と10日に接近(下のチャートのオレンジ色の丸)しましたが、上抜けることができずに反落しました。

米ドルが109円台へと上昇してさらに定着するためには、株高のほかに強い材料が必要かもしれません。一方で下値は107.861円(7/11安値)がメドになりそうです。

米ドル/円(2019/4/3~)

(出所:マネースクエアFXチャート)

南アフリカランドが昨日、対米ドルで約4カ月半ぶり、対円で約2カ月半ぶりの高値をつけました。外部環境(米FRBの利下げ観測、リスク回避の動きの後退)のほか、ラマポーザ大統領が10日にクガニャゴSARB(南アフリカ中銀)総裁の再任を決め、それらがランドの支援材料となっています。クガニャゴ総裁の現在の任期は11月8日まで。新たな任期は11月9日から5年間です。ランドは引き続き堅調に推移する可能性があります。SARBは7月18日に政策金利を発表。市場では0.25%の利下げが予想されています。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランドを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。