(AM)本日9日はポジション調整が中心!?

2019/07/09 08:41

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・米FRBの利下げ観測の後退
・10-11日のFRB議長の議会証言を控え、本日9日はポジション調整が中心か
・本日、メキシコCPI発表。メキシコ中銀の利下げ観測が高まれば、ペソは軟調に推移する可能性も

(欧米市場レビュー)

8日欧米時間の外国為替市場では、米ドルが堅調に推移。一時、米ドル/円は108.762円へと上昇し、ユーロ/米ドルは1.12044米ドル、豪ドル/米ドルは0.69661米ドル、NZドル/米ドルは0.66156米ドルへと下落しました。米国の6月雇用統計(5日発表)で非農業部門雇用者数が良好な結果だったことを受けてFRB(米連邦準備理事会)の利下げ観測が後退し、米ドルの支援材料となりました。非農業部門雇用者数は前月比22.4万人増と、市場予想の16.0万人増を上回りました。

(本日の相場見通し)

5日の米雇用統計の結果を受けて、市場ではFRBが7月30~31日のFOMC(連邦公開市場員会)で0.50%の利下げを行うとの観測が後退しました。CMEグループのFEDウォッチによると、金利先物市場が織り込む0.50%の利下げの確率は8日時点で5.4%(0.25%の利下げは94.6%)。3日時点では29.2%(同70.8%)でした。

FRBの利下げ観測の後退は、引き続き米ドルを下支えしそうです。ただ、パウエルFRB議長が10日と11日に議会証言(10日は下院、11日は上院)を行います。また、本日(9日)は米国の主要経済指標発表が予定されていません。パウエル議長の証言を前にポジション調整の動きが出やすいかもしれません。その場合、米ドルは5日の米雇用統計以降、堅調に推移したこともあり下落(ユーロ/米ドルや豪ドル/米ドルは上昇)する可能性があります。

米ドル/円は約1カ月にわたり、109.000円水準で上値を抑えられる展開が続きました。その水準に接近していることから利益確定売り圧力が加わりやすいとみられ、いったん下がる可能性があります。

米ドル/円(2019/3/19~)

(出所:マネースクエアFXチャート)

本日はメキシコの6月CPI(消費者物価指数)が発表されます(日本時間22:00)。市場予想は前年比+3.95%と、5月の+4.28%から鈍化し、BOM(メキシコ中銀)のインフレ目標(+3%)のレンジ(+2~4%)内に3カ月ぶりに収まるとみられています。一方、コアCPIの市場予想は前年比+3.86%です。

市場ではBOMが9月にも利下げを行う(8/15の次回会合は据え置き)との観測もあります。CPIやコアCPIが市場予想を下回れば、9月利下げ観測が一段と高まり、メキシコペソは軟調に推移する可能性があります。

*メキシコペソ/円のテクニカル分析は、9日の『テクニカル・ポイント』をご覧ください。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランドを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。