(AM)米雇用統計に注目。米FRBの利下げ観測は変化するか

2019/07/05 08:22

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・市場はFRBが今月0.50%の利下げを行う確率を3割程度織り込む
・米雇用統計が堅調な結果になれば0.50%の利下げの確率が低下し、米ドルが上昇しそう
・カナダの雇用者数は市場予想を下振れるかも。その場合、カナダドルは軟調に推移する可能性あり

(欧米市場レビュー)

4日欧米時間の外国為替市場は、小動き。米国が独立記念日で祝日ということもあり様子見ムードが漂うなか、米ドル/円やクロス円はおおむね前日のNY終値水準で推移し、米ドル/円の1日の値幅は0.11円程度にとどまりました。

レーン・フィンランド中銀総裁が「ユーロ圏経済の減速はもはや一時的ではなく、ECB(欧州中銀)はさらなる金融刺激策を行う必要がある」と述べ、利下げが必要との見方を示しましたが、市場に大きな反応はみられませんでした。

(本日の相場見通し)

本日(5日)、米国の6月雇用統計が発表されます(日本時間21:30)。CMEグループのFEDウォッチによると、金利先物市場は7月30-31日の次回FOMC(米連邦公開市場委員会)での利下げ決定を確実視。ただ、利下げ幅は“0.25%” の確率が70.8%ですが、“0.50%”の確率も29.2%織り込まれています(7/3時点)。

雇用統計が市場予想と比べて堅調な結果になれば、0.50%の利下げの可能性が低下するとともに、市場では年内の利下げ回数が予想(7月を含めて3回が有力)よりも減少するとの見方が浮上し、米ドルが上昇する可能性があります。米ドル/円は108円台に上昇するかもしれません。

雇用統計の市場予想は以下の通りです。
・失業率:3.6%
・非農業部門雇用者数:前月比16.0万人増
・平均時給:前月比+0.3%、前年比+3.2%

*米ドル/円のテクニカル分析は、5日の『テクニカル・ポイント』をご覧ください。

本日はまた、カナダの6月雇用統計も発表されます(日本時間21:30)。市場予想は失業率が5.5%、雇用者数が前月比1.00万人増です。雇用者数は2カ月連続で大幅に増加(4月:10.65万人、5月:2.77万人)、4月は過去最高の伸びでした。今回はその反動が出そうです。雇用者数は市場予想を下回るだけでなく、前月から減少(マイナス)するかもしれません。その場合、カナダドルは軟調に推移する可能性があります。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランドを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。