(AM)米国は本日4日が祝日、流動性の低下に要注意

2019/07/04 08:42

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・本日4日は米国の独立記念日。流動性が低下する分、値動きが増幅される可能性も
・NYダウ、S&P500、ナスダックが3日に最高値を記録
・米国株は目先、堅調に推移する可能性あり
・ただ、米景気が減速感を強めるなか、米国株が上昇を続けるのは難しいかも

(欧米市場レビュー)

3日欧米時間の外国為替市場では、豪ドルが堅調に推移。一時、豪ドル/米ドルは0.70374米ドル、豪ドル/円は75.844円へと上昇しました。市場予想を上回った豪州の5月貿易収支や米国株の上昇が豪ドルを押し上げました。貿易収支が57.45億豪ドルの黒字と、黒字額は市場予想の52.50億豪ドルを上回り、過去最大を記録しました。

カナダドルも上昇。対円では一時、82.532円へと値上がりました。カナダの5月貿易収支が7.6億カナダドルの黒字と、市場予想(15.0億カナダドルの赤字)に反して黒字を記録したことや原油価格の反発が好感されました。

(本日の相場見通し)

米国は本日(4日)、祝日(独立記念日)。米株式市場や債券市場、商品市場はいずれも休場です。欧米時間の外為市場は様子見ムードが漂い、比較的落ち着いた相場展開になりそうです。ただ、市場参加者が減少して流動性が低下する分、突発的なニュースが出てきた場合には値動きが増幅される可能性もあり、注意が必要です。

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NYダウ、S&P500、ナスダックの米主要株価指数は昨日(3日)、そろって最高値を記録しました。足もとの株高の背景にはFRB(米連邦準備理事会)による利下げ期待があります。

3日に発表された米国の6月ADP雇用統計や6月ISM非製造業景況指数はいずれも市場予想を下振れ。ISM非製造業景況指数は2017年7月以来、1年11カ月ぶりの低水準でした。低調な経済指標は米景気の減速を示唆すると同時に、FRBが利下げを行う可能性も高まります。現在の株式市場は後者を意識しているようです。

FRBの利下げ期待に支えられて米国株は目先堅調に推移する可能性があります。米国など主要国の株高は円安要因です。ただ、米景気が減速感を強めるなかで米国株が上昇を続けるのは難しいかもしれません。経済指標の弱い結果が今後も続けば、株式市場の意識は“FRBの利下げ”から“米景気減速(=利益減少)”へと移ると考えられるためです。米国株はいずれ下落へと転じる可能性があり、その場合には円高が進みやすいとみられます。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランドを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。