(AM)G20大阪サミット開幕。7/1朝の窓開けに要注意

2019/06/28 08:39

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・29日、米中&米トルコ首脳会談
・メキシコ中銀の会合では1人が利下げを主張。利下げ観測が高まる可能性も!?

(欧米市場レビュー)

6月27日欧米時間の外国為替市場では、が反発。一時、米ドル/円は107.675円、ユーロ/円は122.391円、豪ドル/円は75.332円へと下落しました。香港のサウスチャイナ・モーニング・ポスト紙が関係者の話として「米中は貿易戦争の一時休戦で合意した」と報じたことで、東京時間に円安が進みました。

ただ、中国商務省報道官による「中国に対する制裁措置はただちに解除される必要がある」との発言や、「中国は米国との首脳会談で、ファーウェイに対する米国技術売却禁止を撤回するように求める」との報道を受けて、米中首脳会談に対する楽観的な見方が後退し、円の反発材料となりました。

(本日の相場見通し)

G20大阪サミットが本日開幕します(29日まで)。29日には米中首脳会談が行われる予定です。市場の関心は米中首脳会談へと向かうとみられ、外為市場はそれに関する報道に反応しやすい地合いになりそうです。首脳会談で通商協議が進展するとの期待を高める報道が出てくれば、円安が進行する可能性があります。

米国の5月PCEコアデフレーターが本日発表されます(日本時間21:30)。市場予想の前年比+1.6%を下回った場合、FRB(米連邦準備理事会)の利下げ観測が一段と高まり、米ドルが下落する可能性があります。

*29日(土)には米中首脳会談のほか、米トルコ首脳会談も行われます。それらの結果次第では、為替相場は週明け月曜日(7/1)に“窓を開ける(金曜日の終値と月曜日の始値に差がでる)”可能性があり、注意が必要です。

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BOM(メキシコ中銀)は昨日(27日)、政策金利を8.25%に据え置くことを決定しました。ただ、会合では政策メンバーの1人が0.25%の利下げを主張。今年に入り、据え置きの決定は全会一致で下されてきましたが、それが崩れました。

また、声明では「成長に対するリスクバランスは一段と不確実性が高まり、下方バイアスが増大した」と指摘。インフレについては、「リスクは一部で弱まる一方、一部では増大した」との見方を示しました。

“利下げを主張したメンバーがいた”こと、成長(下方バイアスが増大)やインフレ(リスクは一部で弱まった)に関する見解をみると、BOMは今後利下げに動く可能性が高まりつつあるようです。市場ではBOMが9月にも利下げするとの観測がありますが、その観測は一段と高まるとみられ、メキシコペソは上値が重い展開になりそうです。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランドを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。