(PM)トルコリラ:29日に米トルコ首脳会談、7/1の窓開けに要注意

2019/06/27 13:53

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・米トルコ首脳会談では、トルコのS-400導入問題が焦点
・米国はトルコに対してS-400を導入すれば制裁を科すと警告
・首脳会談が物別れに終われば、トルコリラに対して下落圧力が加わりそう

エルドアン・トルコ大統領は25日、「S-400(ロシア製の地対空ミサイルシステム)の問題は、われわれの主権に直接関わる問題であり、後戻りしない」と表明。「S-400の納入は7月から始まる」と語りました。

トルコのS-400の導入計画をめぐり、米国とトルコの関係が悪化しています。米国はF35戦闘機などの軍事機密情報がロシアに流出するおそれがあるとして、トルコに対してS-400の導入を撤回するように強く要求。撤回しなければF35関連プログラムからトルコを排除するだけでなく、制裁も科すと警告しています。

エルドアン大統領とトランプ米大統領は29日に会談し、S-400の問題について協議する予定です。トルコはS-400の導入を撤回しないと明言しており、一方で安全保障上の観点から米国の譲歩も簡単ではないとみられ、協議は難航するかもしれません。首脳会談が物別れに終われば、市場では米国の対トルコ制裁発動への懸念が一段と高まり、トルコリラ売り圧力が強まる可能性があります。

米トルコ首脳会談の結果次第では、トルコリラは週明け月曜日(7/1)に“窓を開ける(金曜日の終値と月曜日の始値に差がでる)”可能性があり、注意が必要です。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランドを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。