(AM)市場の関心は米中首脳会談へ!? メキシコ中銀が政策金利を発表

2019/06/27 08:50

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・米財務長官の発言を受けて、米中通商協議進展への期待が高まる
・米中首脳会談(29日予定)に向けて、通商協議進展への期待は一段と高まるか。期待が高まれば円安進行も
・メキシコ中銀は本日の会合で政策金利を据え置くとみられる。タカ派色が薄れれば、メキシコペソが軟調に推移しそう

(欧米市場レビュー)

26日欧米時間の外国為替市場では、が軟調に推移。一時、米ドル/円は107.809円、ユーロ/円は122.579円、豪ドル/円は75.291円、NZドル/円は72.014円へと上昇しました。ムニューシン米財務長官が米中通商協議について「合意まで90%程度の地点に到達していた。完了させるための道はあると思う」と語ったことで、通商協議進展への期待が高まり、リスク回避の動きが後退しました。

カナダドルは堅調。対米ドルで上昇し、対円では一時82.199円へと値上がりしました。米国の原油在庫が大幅に減少したことを受けて米WTI先物が上昇し、資源国通貨であるカナダドルを押し上げました。WTI先物の終値は、前日比1.55ドル(2.68%)高の1バレル=59.38ドル。一時は約1カ月ぶりの高値を記録しました。

(本日の相場見通し)

トランプ米大統領と習近平・中国国家主席が29日に会談する予定です。トランプ大統領は26日、習近平国家主席との会談で「合意することは可能」とする一方、「会談が不調に終われば対中制裁関税第4弾を発動する」と語りました。

市場の関心は米中首脳会談に向かうとみられ、それに関する報道に市場は反応しやすい地合いになりそうです。通商協議進展への期待を一段と高める報道が出てくれば、円安が進行する可能性があります。米ドル/円108.112円(6/20高値)が目先の上値メドになりそうです。

本日は、BOM(メキシコ中銀)が政策金利を発表します(日本時間では28日03:00)。政策金利は現行の8.25%に据え置かれるとみられ、市場の関心は声明の内容へと向いています。

BOMはタカ派バイアスです。前回5月16日会合時の声明では、「一部の業界での賃金引き上げによってコスト圧力が高まる可能性がある」と指摘し、「インフレのリスクは“上向き”」との見方を示しました。

一方、市場では9月にも利下げが行われるとの観測があります。メキシコの景気減速やインフレ率の鈍化、FRB(米連邦準備理事会)が今後利下げに動くとみられるためです。声明の内容がタカ派色の薄いものになれば、利下げ観測が高まってメキシコペソは軟調に推移する可能性があります。

*メキシコペソ/円のテクニカル分析は、27日の『テクニカル・ポイント』をご覧ください。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランドを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。