(PM)メキシコ中銀はタカ派的な姿勢を弱めるか

2019/06/25 13:49

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・メキシコのCPI上昇率は鈍化し、経済活動指数は前年比マイナス
・メキシコ中銀は27日の会合で政策金利を据え置くとみられる
・一方でタカ派的な姿勢を弱める可能性あり。その場合、メキシコペソは軟調に推移しそう

メキシコの6月前半のCPI(消費者物価指数)が昨日(24日)に発表され、結果は前年比+4.00%と、市場予想(+4.08%)以上に5月(1カ月間)の+4.28%から鈍化。BOM(メキシコ中銀)のインフレ目標の上限である+4%へと戻りました。BOMのインフレ目標は+3%、その上下1%が許容レンジです。

昨日はまた、4月IGAE経済活動指数も発表され、結果は前年比-1.4%と、2018年3月以来のマイナスを記録。メキシコ景気の減速が改めて確認されました。

景気減速やインフレ圧力の鈍化は、利下げを促す要因となり得ます。市場ではBOMが年内に利下げを行うとの観測がありますが、CPIや経済活動指数の結果はその観測を補強するものと言えそうです。

ただ、ヒースBOM副総裁は12日、「米国による対メキシコ関税の脅威が存在するなか、緩和サイクルを開始することはできない」と強調し、利下げを否定しました。BOMは6月27日の会合政策金利を現行の8.25%に据え置きそうです。

一方、BOMはタカ派的な姿勢を弱めるかもしれません。声明の内容がタカ派色の薄いものになれば、市場の年内利下げ観測は一段と高まり、メキシコペソは軟調に推移する可能性があります。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランドを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。