(AM)米ドル安が一段と進行する可能性も!?

2019/06/21 08:39

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・米FRBの利下げ観測を背景に、米ドルには引き続き下押し圧力が加わりやすいとみられる
・中東情勢には要注意。原油価格の上昇が続けば、資源国通貨の上昇要因になり得る
・一方で、中東地域の緊張はリスク回避の動きを強める(円高要因)可能性あり

(欧米市場レビュー)

20日欧米時間の外国為替市場では、米ドルが軟調に推移。一時、米ドル/円は107.190円へと下落し、ユーロ/米ドルは1.13135米ドル、豪ドル/米ドルは0.69317米ドル、NZドル/米ドルは0.65919米ドルへと上昇しました。FRB(米連邦準備理事会)の早期利下げ観測が高まるなか、米国の6月フィラデルフィア連銀製造業景気指数が0.3と、市場予想の10.5を下回ったことで、米ドルに対する下押し圧力が強まりました。

は底堅い展開。一時、ユーロ/円は121.087円、豪ドル/円は74.174円、NZドル/円は70.599円へと値を下げました。イラン革命防衛隊がホルムズ海峡近くで米軍の無人偵察機を撃墜。中東地域の緊張への懸念からリスク回避の動きが強まり、円の支援材料となりました。

(本日の相場見通し)

FRBが19日のFOMCで今後利下げに動く可能性を示したことで、市場では早期の利下げ観測が一段と高まっています。CMEグループのFEDウオッチによると、金利先物市場が6月20日時点で織り込む、7月30-31日の次回FOMCで利下げが行われる確率は100%。また、年内3回以上の利下げの確率も65.8%(3回:41.6%、4回:20.9%、5回:3.3%)織り込まれています。

FRBの利下げ観測を背景に、米ドルには引き続き下押し圧力が加わりやすいとみられます。米ドル/円106円台へと下落し、ユーロ/米ドル200日移動平均線(20日時点で1.13522米ドル)に接近する可能性があります。

*米ドル/円のテクニカル分析は、本日21日の『テクニカル・ポイント』をご覧ください。

原油価格が昨日(20日)急伸。代表的な指標である米WTI先物は、前日比2.89ドル(5.4%)高の1バレル=56.65ドルで取引を終えました。米国とイランの対立が激化して中東地域の緊張が高まれば、原油の供給が減少する可能性があるためです。中東情勢には注意が必要かもしれません。原油価格の上昇が続いた場合、カナダドルメキシコペソなど資源国通貨の上昇要因となり得ます。一方で、中東地域の緊張はリスク回避の動きを強める(円高要因)可能性もあります。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランドを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。