(AM)米FRBの利下げ観測を背景に、米ドルは軟調に推移か

2019/06/20 08:39

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・米FRBは利下げを示唆
・FRBの年内複数回の利下げ観測が一段と高まる。米ドル安が進行か
・英BOEが本日20日、政策金利を発表。利上げに前向きな姿勢が示されれば、英ポンドが上昇する可能性も

(欧米市場レビュー)

19日欧米時間の外国為替市場では、米ドルが軟調に推移。一時、米ドル/円は107.889円へと下落し、ユーロ/米ドルは1.12500米ドル、豪ドル/米ドルは0.69060米ドル、NZドル/米ドルは0.65589米ドルへと上昇しました。FRB(米連邦準備理事会)が年内の利下げを示唆したことで米ドルが売られました。

(本日の相場見通し)

FRBは19日のFOMC(連邦公開市場委員会)で政策金利を2.25~2.50%に据え置くことを決定しました。ただ、声明で「景気拡大を維持するために適切に行動する」と表明し、これまでの “忍耐強く”との文言を削除。また、FOMC参加者による政策金利見通しでは、年内の利下げを予想する参加者が8人いました(これまでは0人)。

*FOMCの結果の詳細は、本日(20日)の『ファンダメ・ポイント』をご覧ください。

市場では、年内に複数回の利下げが行われるとの観測が一段と高まっており、米ドルには下落圧力が加わりやすいとみられます。米国の6月フィラデルフィア連銀製造業景気指数(本日21:30発表)が市場予想の10.5を下回れば、米ドル安圧力はさらに強まる可能性があります。米ドル/円107.800円(6/5安値)を割り込めば、次の下値メドは107.530円(1/4安値)です。

本日は、BOE(英中銀)が政策金利を発表します(日本時間20:00)。政策金利は0.75%に据え置かれそうです。他の主要国中銀が政策の緩和姿勢を強めるなか、BOEはそれらとは異なり次の一手が“利上げ”になることを示唆しています。議事録で利上げに前向きな姿勢が示されれば、英ポンドが上昇する可能性があります。

日銀の金融政策決定会合では、政策の現状維持が決定されそうです。その通りの結果となり、黒田総裁の会見(15:30開始)もサプライズがなければ、市場に大きな反応はみられないかもしれません。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランドを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。