(AM)トルコリラには下押し圧力が加わりやすい地合いか

2019/06/17 08:21

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・市場の関心は18-19日の米FOMCへ!? それまでは方向感が乏しい展開になりそう
・米ドル/円:2週間にわたり、108円台を中心に上下動。引き続き108円台で推移か
・トルコリラ:米国とトルコの関係悪化や米国による対トルコ制裁への懸念。ムーディーズがトルコを格下げ

(欧米市場レビュー)

14日欧米時間の外国為替市場では、米ドルが堅調に推移。一時、米ドル/円は108.547円へと上昇し、ユーロ/米ドルは1.12022米ドル、豪ドル/米ドルは0.68591米ドル、NZドル/米ドルは0.64825米ドルへと下落しました。米国の5月小売売上高は前月期+0.5%と、市場予想の+0.6%を若干下回ったものの、4月分がマイナス0.2%から+0.3%へと上方修正され、米ドルの支援材料となりました。

(本日の相場見通し)

今週最大の注目材料は、18-19日のFOMC(米連邦公開市場委員会)です。市場の関心はFOMCへと向かうとみられます。FOMCを控えて様子見ムードが漂い、外為市場は全般的に方向感が乏しい展開になる可能性があります。

米ドル/円は約2週間にわたり、おおむね108円台で上下動を繰り返してきました。そのため、109円に近づくにつれて“売り圧力”が強まるとみられる一方、108円ちょうどに接近する場面では“買い意欲”が強まることが予想されます。ドル/円は引き続き、108円台で推移しそうです。

ただし、主要国の株価や米国の長期金利(10年債利回り)が大きく変動する、あるいは米中貿易摩擦について新たなニュースが出てくれば、市場が反応する可能性もあります。

トルコリラについては、米国とトルコの関係悪化や米国による対トルコ制裁への懸念から下押し圧力が加わりやすいとみられます。トルコはS-400(ロシア製の地対空ミサイルシステム)を導入する計画。それに対して、米国は「S-400を配備すれば制裁を科す」とトルコに警告しています。一方、トルコは計画を撤回するつもりはないようです。チャブシオール外相は14日、「米国が制裁を科した場合、報復措置を講じる」と述べ、エルドアン大統領は16日、「S-400の供給は、7月前半に始まる可能性がある」と語りました。

また、格付け会社のムーディーズが14日、国際収支の悪化やデフォルト(債務不履行)のリスクが高まっていることを理由に、トルコの格付けを「Ba3」から「B1(投資適格級より4段階下)」へ1段階引き下げました。それも市場で意識される可能性があります。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランドを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。