(AM)米コアCPI、TCMB政策金利、米週間石油統計に注目

2019/06/12 08:33

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・米FRBの利下げ観測が一段と高まれば、米ドル安が進行しそう
・TCMB(トルコ中銀)が“引き締め的な金融政策スタンス”を維持した場合、トルコリラはいったん上昇も
・原油価格が大きく動けば、資源国通貨が反応する可能性あり

(欧米市場レビュー)

11日欧米時間の外国為替市場では、ユーロが底堅く推移。一時、ユーロ/米ドルは1.13362米ドル、ユーロ/円は123.103円へと上昇しました。トランプ米大統領が「ユーロやその他の通貨は米ドルに対して価値が低くなっており、米国は大きな不利益を被っている」との見方を示し、ユーロの支援材料となりました。

英ポンドも堅調。対米ドルで上昇し、対円では一時138.260円へと値上がりました。英国の2-4月の平均賃金(週ベース)が前年比+3.1%と、市場予想の+3.0%を上回ったことが好感されました。

(本日の相場見通し)

本日(12日)、米国の5月コアCPI(消費者物価指数)が発表されます(日本時間21:30)。市場ではFRB(米連邦準備理事会)が年内に複数回利下げを行うとの観測があります。インフレ指標としてはPCE(個人消費支出)コアデフレーターの方が重視されているようですが、それでもコアCPIが市場予想の前年比+2.1%を下回れば、米ドルに対して下落圧力が加わりそうです。

本日また、TCMB(トルコ中央銀行)が政策金利を発表します(日本時間20:00)。政策金利を現行の24.00%に据え置き、“引き締め的な金融政策スタンス”維持する可能性が高いとみられます。その通りになれば、トルコリラがいったん上昇するかもしれません。

“利下げが決定”されれば、トルコリラは大幅に下落するとみられます。また、“政策金利が据え置かれたとしても、引き締め的な金融政策スタンスが撤回”されれば、トルコリラは下がる可能性があります。

ただし、トルコリラについては、トルコのS-400(ロシア製の地対空ミサイルシステム)購入計画をめぐる米国の対応には注意が必要です。

EIA(米エネルギー省エネルギー情報局)の週間石油在庫統計も材料になる可能性があります。前回5日に発表された統計では、米国の原油在庫が市場予想(84.9万バレル減)に反して大幅に増加(約680万バレル増)し、米WTI先物(原油価格)が下落しました。原油在庫が今回、市場予想の48.1万バレル減とかけ離れる結果になれば、WTI先物が反応しそうです。WTI先物が上昇した場合、カナダドルなど資源国通貨にとってプラス材料です。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランドを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。