(PM)12日、トルコ中銀が政策金利を発表

2019/06/10 14:59

デイリーフラッシュ

TCMB(トルコ中央銀行)が12日、政策金利を発表します。

政策金利は、現行の24.00%に据え置かれるとの見方が有力。そのため、利下げが決定されればトルコリラが大幅に下落しそうです。

政策金利が据え置かれた場合、トルコリラは声明で示されるTCMBの金融政策スタンスに反応する可能性があります。以下の2つのケースが想定されます。

(1)引き締め的な金融政策スタンスを維持⇒トルコリラはいったん上昇か
CPI上昇率は2018年10月の前年比+25.24%をピークに鈍化傾向にあるものの、2019年5月の上昇率は+18.71%と、依然として高水準であり、TCMBのインフレ目標(+5%)を大きく上回っています。

そのため、6月12日の声明では、これまでの「インフレ見通しが大幅に改善するまで、引き締め的な金融政策スタンスを維持する」との方針を変えず、インフレ抑制への決意を改めて示す必要があると考えられます。

その通りになれば、トルコリラはいったん上昇するかもしれません。ただし、TCMBの利下げ観測は残存するとみられるため、トルコリラの上昇は長続きしない可能性もあります。

(2)引き締め的な金融政策スタンスを撤回⇒トルコリラに対して下落圧力が加わりそう
市場は、エルドアン大統領の圧力によってCPI上昇率が十分に鈍化しないうちにTCMBが利下げを行うことを懸念しています。

今回の声明で引き締め的な金融政策スタンスが撤回されれば、市場では“TCMBはインフレを抑制する気があるのか”との疑念が生まれるとともに、TCMBの独立性をめぐる懸念が再燃する可能性があります。


(出所:リフィニティブより作成)

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。
豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランドを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。