(AM)米国の対メキシコ関税の行方は!?

2019/06/07 08:27

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・5月30日にトランプ米大統領は、6月10日にメキシコに対して関税を発動する方針を表明
・「米国は対メキシコ関税の先送りを検討」との報道あり。関税の発動が見送られれば、メキシコペソが上昇しそう
・本日7日、米雇用統計発表。FRBの利下げ観測が一段と高まる場合、米ドル安材料に!?

(欧米市場レビュー)

6日欧米時間の外国為替市場では、ユーロが堅調に推移。一時、ユーロ/米ドルは1.13069米ドル、ユーロ/円は122.344円へと上昇しました。ECB(欧州中央銀行)は主要政策金利を据え置くことを決定。ドラギECB総裁は理事会後の会見で、政策金利を据え置く期間について、これまでの“少なくとも2019年末まで”から“少なくとも2020年上半期末まで”へと6カ月間の延長を表明しました。また、理事会では利下げや量的緩和政策の再開などの案が参加者から出されたことも明らかにしました。ただ、市場はECBの政策スタンスは予想ほどハト派的ではないと受け止め、ユーロが上昇しました。

*ユーロ/米ドルのテクニカル分析は、本日7日の『テクニカル・ポイント』をご覧ください。

南アフリカランドは下落。ランド/円は一時7.183円へと値を下げ、1月3日以来、約5カ月ぶりの安値を記録しました。南アフリカ景気に対する懸念や、SARB(南アフリカ準備銀行、中銀)の独立性をめぐる懸念が、ランドに対する下落圧力となりました。

(本日の相場見通し)

トランプ米大統領は5月30日、メキシコの不法移民対策が不十分として、「6月10日以降、メキシコからの輸入品すべてに5%の関税を課す」と表明しました。

今週に入り、米国とメキシコは移民や関税の問題について協議を行っています。昨日(6日)、一部通信社が「米国は対メキシコ関税の発動を先送りすることを検討している」と伝えました。関税の発動が見送られれば、メキシコペソにとってプラス材料と考えられ、ペソは上昇するとみられます。米国とメキシコの協議の行方に注目です。

本日はまた、米国の5月雇用統計が発表されます(日本時間21:30)。雇用統計が市場予想(失業率:3.6%、非農業部門雇用者数:前月比18.5万人増)に比べて弱い結果になれば、FRB(米連邦準備理事会)の利下げ観測が一段と高まり、米ドルが下落する可能性があります。米ドル/円の下値メドは107.800円(6/5安値)、上値メドは109.00円(5/13安値)が挙げられます。

CMEグループのFEDウォッチによれば、短期金利先物が織り込む、次回6月18-19日のFOMCでの利下げの確率は21.7%(6/5時点)。利下げの確率は7月までで70.2%へと上昇します。