(PM)原油価格が約5カ月ぶりの安値

2019/06/06 14:11

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・供給過剰への懸念から原油安が進行
・原油はカナダの主力輸出品。原油安を背景に、カナダドルは上値が重い展開になりそう
・6月25日にOPEC総会、26日にOPECと非加盟産油国会合。それらに向けて、原油の協調減産観測は高まるか

原油価格の代表的な指標である米WTI先物は5日、一時1バレル=50.60ドルへと下落。1月中旬以来、約5カ月ぶりの安値を記録しました。

WTI先物は4月23日の66.60ドルをピークに下落傾向にあり、ピークからの下落率は2割を超えました。足もとの原油安の背景には、世界の景気減速によって需要が減少するとの懸念があります。そのうえ、米国の原油生産量が増加しており、それも原油価格の重石となっています。EIA(米エネルギー省エネルギー情報局)の週間石油統計(6/5発表)によると、米国の原油生産量は日量1240万バレルに達し、過去最高を記録しました。

原油はカナダの主力輸出品です。そのため、カナダドルは原油価格の動向に影響を受けやすいという特徴があります。足もとの原油安はカナダドルにとってマイナス材料であり、カナダドルは目先、上値が重い展開になりそうです。

原油価格が反発基調へと転じるには、供給過剰への懸念が後退する必要がありそうです。例えば、世界の景気減速への懸念が後退する、あるいはOPEC(石油輸出国機構)加盟国や非加盟主要産油国が協調減産(期限は6月末)を延長(・強化)するとの観測が高まるなどが挙げられます。OPECは6月25日に定例総会を開催し、26日にはOPECと非加盟産油国の会合が行われる予定です。


(出所:リフィニティブより作成)