(AM)米メキシコの協議は合意せず。6日も協議継続へ

2019/06/06 09:02

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・トランプ米大統領は協議で合意に至らなければ、10日に対メキシコ関税を発動すると改めて表明
・本日6日の市場の関心は、米国とメキシコの協議へと向かうとみられる
・フィッチがメキシコの格付けを1段階引き下げ、ムーディーズは格付け見通しを下方修正。メキシコペソは上値が重い展開か

*6日オセアニア時間にメキシコペソが急落しました。詳細は後述の“(本日の相場見通し)”をご覧ください。

(欧米市場レビュー)

5日欧米時間の外国為替市場では、米ドルが堅調に推移。一時、米ドル/円は108.438円へと上昇し、ユーロ/米ドルは1.12200米ドル、豪ドル/米ドルは0.69599米ドルへと下落しました。米国の5月ISM非製造業景況指数が56.9と、市場予想の55.5を上回ったことで米景気の先行き懸念が後退し、米ドル高材料となりました。

南アフリカランドは下落。ランド/円は一時7.244円へと値を下げ、約5カ月ぶりの安値を記録しました。与党ANC(アフリカ民族会議)がSARB(南アフリカ準備銀行、中銀)の責務拡大の方針を示していることが、ランドへの下落圧力となりました。

ANCは4日、「SARBの責務に“物価の安定”のほか、“雇用と成長”も加えることでANC幹部は合意した」と発表。ムボウェニ財務相は5日、「SARBの責務を変更する予定はない」と責務拡大に反対の意向を表明しましたが、その後ANC報道官は「責務拡大の方針を維持する」と語りました。市場では、責務に雇用や成長が加わることによって政府の干渉が強まり、SARBの独立性が損なわれるとの懸念もあります。

(本日の相場見通し)

米国(ポンペオ国務長官ら)とメキシコ(エブラルド外相ら)の協議が5日に行われましたが、移民や関税の問題について両国は合意には至りませんでした。

トランプ米大統領は協議について「進展はしているが、十分ではない」と指摘。6日も協議を行うとしたうえで、「合意に至らなければ、10日に(メキシコに対する)5%の関税を開始する」と語りました。

本日(6日)の市場の関心は、米国とメキシコの協議へと向かうとみられます。協議で両国が合意するとの期待が高まれば、メキシコペソ高が進む可能性があります。一方、合意への期待が後退すればペソ安が進みそうです。

メキシコペソについては、格付けに関してマイナス材料が出てきました。フィッチはメキシコの格付けを“BBBプラス”から“BBB”へと1段階引き下げ、ムーディーズはメキシコの格付け見通しを“安定的”から“ネガティブ(弱含み)”に下方修正しました。

*メキシコペソ/円のテクニカル分析は、本日6日の『テクニカル・ポイント』をご覧ください。