(AM)米ドル/円やクロス円は上値が重い展開か

2019/06/03 08:45

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・トランプ米大統領はメキシコに対して関税を課す方針
・6月1日、中国が対米報復関税を発動
・貿易摩擦は米中から拡大するおそれ
・市場ではリスク回避ムードが高まりやすいとみられ、円は底堅く推移しそう

(欧米市場レビュー)

5月31日欧米時間の外国為替市場では、が全面高の展開。一時、米ドル/円は108.344円、ユーロ/円は120.915円、豪ドル/円は75.104円、NZドル/円は70.709円、メキシコペソ/円は5.500円へと下落しました。トランプ米大統領が30日、「6月10日から、メキシコからの輸入品すべてに対して5%の関税を課す」と表明。貿易摩擦が拡大するとの懸念から欧米の主要株価指数が下落し、円高材料となりました。

(本日の相場見通し)

トランプ米大統領がメキシコに対して関税を課す方針を示したことを受けて、エブラルド・メキシコ外相とポンペオ米国務長官は5月31日に電話で協議。両外相は6月5日にワシントンで会談を行う予定です。

米中貿易摩擦は依然として解決に向かう兆しがみられません。中国は6月1日、報復関税を発動。米国からの輸入品600億米ドル相当に対する関税を引き上げました。中国はまた、6月2日に米国との貿易協議に関する白書を発表。米国との協議を継続する姿勢を示す一方で、協議が中断したのは米国の責任だと指摘。「(中国は)重大な原則的問題で決して譲歩しない」と表明しました。

貿易摩擦は米中に加え、米メキシコへと拡大しつつあります。市場ではリスク回避ムードが高まりやすいとみられ、米ドル/円やクロス円は上値が重い展開が想定されます。

本日は、中国・ドイツ・ユーロ圏・米国の製造業PMI(購買担当者景気指数)が発表されます。それらが市場予想を下回れば、世界の景気減速への懸念からリスク回避の動きは一段と強まる可能性があります。

市場予想は以下の通りです。
・(中国)5月財新製造業PMI:50.0
・(ドイツ)5月製造業PMI改定値:44.3
・(ユーロ圏)5月製造業PMI改定値:47.7
・(米国)5月ISM製造業景況指数:53.0