自動車関税に関する判断を先送り!? 豪ドルは雇用統計に注目
2019/05/16 08:24
デイリーフラッシュ
【ポイント】・「トランプ米大統領は、自動車関税についての判断を半年先送りする」との報道。事実なら円安材料
・10:30に豪雇用統計発表。失業率が市場予想の5.1%を上回れば、RBA(豪中銀)の早期利下げ観測が高まり、豪ドルが下落しそう
(欧米市場レビュー)
15日欧米時間の外国為替市場は、往って来いの展開でした。欧州時間からNY時間朝にかけては欧州株やNYダウ先物の下落を背景に“円高、米ドル高”となり、クロス円やユーロ/米ドル、豪ドル/米ドルが下落。豪ドル/米ドルや豪ドル/円は一時、4カ月半ぶりの安値を記録しました。
その後、米政府高官の話として、「トランプ米大統領は、自動車の追加関税についての判断を半年先送りする」と伝わると、“円安、米ドル安”へと変化。クロス円や豪ドル/米ドルなどはそれまでの下げ幅をほぼ消しました。
(本日の相場見通し)
トランプ米大統領は、自動車に追加関税を課すかどうかの判断を5月18日までに下す予定です。その判断を半年先送りするとの報道が事実ならば、米国の強硬な通商政策に対する懸念がいったん後退し、円安材料となる可能性があります。米ドル/円は110円台へと上昇するかもしれません。ただし、米中貿易摩擦や通商協議に関する報道には注意が必要です。
本日(16日)、豪州の4月雇用統計が発表されます(日本時間10:30)。RBA(豪準備銀行、中銀)は金融政策において労働市場を注視すると表明し、失業率が改善しなければ利下げを検討する方向です。そのため、雇用統計の結果は豪ドルの今後の動向に影響を与える可能性があります。
市場予想は失業率が5.1%、雇用者数が前月比1.40万人増です。それよりも弱い結果(特に失業率)になった場合、市場ではRBAの早期利下げ観測が高まり、豪ドルが下落しそうです。豪ドル/米ドルは0.6910米ドル(5/15安値)を下回り、豪ドル/円は75.47円(5/15安値)を割り込む可能性があります。
*豪ドル/円のテクニカル分析は、本日の注目のチャートをご覧ください。
本日はまた、米国の5月フィラデルフィア連銀製造業景気指数や新規失業保険申請件数が発表されます(いずれも日本時間21:30)。それらが市場予想の9.0、22.0万件と異なる結果になれば、市場が反応する可能性もあります。

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【マーケットView】
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