米国が対中関税を引き上げ。中国は報復する構え

2019/05/10 15:17

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・米中閣僚級の通商協議は10日も継続。協議に進展がみられなければ、豪ドルやNZドルに対して下落圧力が加わりそう
・南アフリカ総選挙の公式結果が週末に発表か。南アフリカランド/円は13日に窓開けの可能性も
・トルコリラはいったん下げ止まったとしても、いずれ下落!?


[レビュー]

10日東京時間の外国為替市場は、円安のち円高の展開でした。午前は日経平均や上海総合指数が堅調に推移したうえ、米中通商協議が10日午前(米東部時間)も継続されると伝わり、円安が進行。一時、米ドル/円は110.00円、ユーロ/円は123.58円、豪ドル/円は77.17円、NZドル/円は72.72円へと上昇しました。その後、米国が対中関税の引き上げを実施し、中国が報復措置を示唆。日経平均が前日終値比マイナスへと転じたことも円買い材料となり、米ドル/円やクロス円は上げ幅を縮小しました。

[これからの展開]

米東部時間10日午前0時1分(日本時間午後1時1分)、米国は2000億米ドル相当の中国製品に対する関税を10%から25%へと引き上げました。それを受けて中国は声明を発表し、詳細は示さなかったものの、「対抗措置をとらざるを得ない」と表明しました。

25%の関税は10日以降に中国から米国に輸出された製品が対象となっており、10日以前に輸出された製品には10%の関税が適用されます。製品の多くが海路で輸出されているため、関税引き上げの影響が実際に出てくるのは数週間後とみられます。

米中の閣僚級による通商協議は、10日午前(日本時間同日夜)も行われる予定です。協議に進展がみられなければ、貿易戦争が一段と激化するとの懸念が高まり、リスク回避の動きが強まる可能性があります。その場合、円高が進む一方、豪ドルやNZドルには下落圧力が加わりやすいとみられます。目先の下値メドとして、豪ドル/円75.21円(1/4安値)、NZドル/円71.59円(5/8安値)が挙げられます。

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南アフリカの総選挙が5月8日に行われました。開票率約70%(日本時間10日午前7時頃)の時点で、得票率は与党ANC(アフリカ民族会議)が約57%、野党第1党のDA(民主同盟)が約23%、第2党のEFF(経済的解放の闘士)が約10%となっています。ANCの議席は前回の249から減少するものの、過半数(201議席)は維持するとみられます。選挙の公式結果は11日にも発表される見込みです。

ANCが余裕をもって過半数を維持すれば、政治の先行き不透明感が払しょくされそうです。その場合、南アフリカランドにとってプラス材料と考えられます。

※11日か12日に公式結果が発表された場合、南アフリカランド/円は13日(月)に窓を開ける(金曜日の終値と月曜日の始値に差がでる)可能性もあります。

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トルコリラ
は昨日(9日)、対米ドルや対円で約8カ月ぶりの安値を記録しました。TCMB(トルコ中央銀行)の措置を受けて、トルコリラはいったん下げ止まるかもしれません。*TCMBの措置については、本日のToday's Flash!をご覧ください。

ただ、米国とトルコの関係悪化TCMBの外貨準備高減少への懸念イスタンブール市長選の再選挙(6/23実施)など、足もとのトルコリラ安の背景となっている材料は残存しています。それらが残存する限り、トルコリラはいずれ下落する可能性があります。

トルコリラ/円のテクニカル分析は、本日の注目のチャートをご覧ください。

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【マーケットView】

マーケットViewは、毎日16時ごろアップの予定です。

※動画のアップ時間は前後する可能性があります。

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