8日、トルコリラ円が約8カ月ぶりの安値を記録

2019/05/09 14:30

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・9日と10日、米中通商協議開催。豪ドルやNZドルが反応する可能性あり
・トルコリラのマイナス材料が目立つ。米国とトルコの関係悪化、中銀の外貨準備高減少への懸念、そしてイスタンブール市長選のやり直し
・トルコリラは今後さらに下がる可能性も


[レビュー]

9日東京時間の外国為替市場では、が強含み。一時、米ドル/円は109.84円、豪ドル/円は76.57円、NZドル/円は72.19円へと下落しました。日経平均や上海総合指数、NYダウ先物がいずれも軟調に推移し、円の支援材料となりました。

[これからの展開]

米国と中国の閣僚級による通商協議がワシントンで本日から始まります(協議は10日までの予定)。

米国は10日午前0時1分(日本時間午後1時1分)に、2000億米ドル相当の中国製品に対する関税を10%から25%へ引き上げる方針です。

関税の引き上げが回避されるためには、9日の通商協議で中国が譲歩する姿勢を見せる必要がありそうです。通商協議に関する報道に市場が反応する可能性があります。リスク回避の動きが強まる場合、豪ドル/円NZドル/円は下値を試す展開になりそうです。

米中通商協議のシナリオについては、本日のスポットコメントをご覧ください。
豪ドル/円のテクニカル分析は、本日の注目のチャートをご覧ください。

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トルコリラが下落を続けています。昨日(8日)、対米ドルで約7カ月ぶり、対円で約8カ月ぶりの安値を記録しました。

今週のトルコリラの下げは、YSK(トルコ最高選挙管理委員会)が5月6日にイスタンブール市長選のやり直しを決定したことが一因です。3月31日に実施されたイスタンブール市長選では、野党CHP(共和人民党)のイマモール候補が与党AKP(公正発展党)のユルドゥルム元首相に僅差で勝利しました。しかし、エルドアン大統領は選挙の際に不正があったとして再選挙を強く要請。選挙結果を覆そうとするエルドアン大統領の要求をYSKが認めたことで、市場ではトルコ政治の不透明さや民主主義をめぐる懸念が浮上しました。

イスタンブール市長選の再選挙は6月23日に実施されます。エルドアン大統領は3月31日の統一地方選終了直後に今後は経済改革に注力すると表明しましたが、選挙対策を優先する可能性もあります。トルコ経済の問題(経常赤字や高インフレ、財政規律など)に対処せず、目先の景気刺激に走るかもしれません。その通りになれば、トルコリラには一段の下落圧力が加わるとみられます。

トルコのS-400(ロシア製の地対空ミサイルシステム)購入をめぐる米国との関係悪化TCMB(トルコ中央銀行)の外貨準備高減少への懸念を含め、トルコリラにはマイナス材料が目立つ状況です。トルコリラは今後さらに下落する可能性があります。なお、トルコリラ/円の最安値は15.40円(2018/8/13)です。

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【マーケットView】

マーケットViewは、毎日16時ごろアップの予定です。

※動画のアップ時間は前後する可能性があります。

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