RBNZが利下げを決定!!
2019/05/08 14:30
デイリーフラッシュ
【ポイント】・RBNZ(NZ中銀)は政策金利を1.75%から1.50%に引き下げ
・そのうえ、来年にかけてさらに1回の利下げを示唆
・利下げ観測は今後も残存するとみられ、NZドルは上昇しにくい地合いか
[レビュー]
8日東京時間の外国為替市場では、NZドルが下落。一時、NZドル/米ドルは0.6514米ドル、NZドル/円は71.59円へと値を下げ、それぞれ約6カ月ぶり、約4カ月ぶりの安値を記録しました。RBNZ(NZ準備銀行、中銀)が利下げを決定し、NZドルが売られました。
豪ドルは、小動き。豪ドル/米ドルや豪ドル/円は、おおむね昨日(7日)のNY終値近辺での“もみ合い”となりました。
[これからの展開]
RBNZは本日(8日)、0.25%の利下げを決定。政策金利を1.75%から過去最低の1.50%へと引き下げました。利下げは2016年11月以来です。
声明では、「雇用とインフレの見通しを政策の責務に沿った水準にするのを支えるために、利下げが必要だと判断した」と表明。
声明はまた、「世界経済の成長は2018年以降減速し、NZの製品やサービスに対する需要が鈍化している」と指摘。また、「(NZの)雇用の伸びの見通しは一段と抑制され、生産能力に対する圧力は2019年に若干緩和するとみられる。その結果として、インフレ圧力は緩やかにしか強まらないと予想される」との見方を示し、世界経済の成長減速やインフレ圧力の弱さが利下げの理由と説明しました。
***
RBNZは今回、四半期に一度の金融政策報告を公表。OCR(政策金利)は2020年1-3月期に1.4%へ低下した後、2021年7-9月期から上昇に転じるとの見方を示しました。政策金利は今回の利下げによって1.50%になったため、RBNZは来年にかけてさらに1回の利下げを想定していると見なすことができそうです。
追加利下げが行われるとすれば、金融政策報告の公表や総裁会見が実施される2019年8月や11月、あるいは2020年2月などが考えられます。当面は今回の利下げの効果を見極めると予想されるため、利下げは11月の可能性があります。
市場では利下げ観測が今後も残ると考えられ、こうした状況ではNZドルは上昇しにくいとみられます。NZドル/米ドルやNZドル/円が上昇を続けるには、米ドル安や円安材料が必要かもしれません。
*NZドル/円のテクニカル分析は、本日の注目のチャートをご覧ください。

(出所:リフィニティブより作成)

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