米FOMCはトランプ大統領の利下げ圧力に抗するか

2019/05/01 08:46

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・日本時間2日午前3時にFOMCの結果が判明。
・FOMCは「年内据え置き」の可能性が高く、FRBはトランプ政権や市場に対してどのようなメッセージを発するか
・1日発表のNZの雇用統計はやや悪化


(欧米市場レビュー)

 4月30日欧米時間の外国為替市場では、米ドルが軟調でした。米ドル指数(実効レート)は4営業日連続で下落。5月1日のFOMCの結果待ちのムードが強く、また欧州通貨が堅調だったことが背景。

 英ポンドは堅調。労働党との協議でメイ首相が来週中の合意を期待する発言をしたと伝えられ、ブレグジットに関する懸念がやや後退しました。

 カナダドルも堅調。ベネズエラで反政権派のグアイド国会議長が軍に決起を呼びかけるなど、混乱が深まっており、原油価格が強含んでいることが背景。

 ユーロは堅調。ユーロ圏の1-3月期のGDP成長率が前年比1.2%と市場予想(同1.1%)を上回り、失業率が7.7%と市場予想(7.8%)を下回りました。いずれも、景気の底堅さを示すものとして、ユーロの上昇要因になりました。

 カナダドルを除く資源国通貨や新興国通貨は総じて軟調。トルコリラは乱高下した3月下旬以降は小動きになっているものの、ジリ安。対米ドルでは1ドル=6リラに接近しています。

(本日の相場見通し)

 本日、NZの1-3月期の雇用統計が発表されました。失業率は4.2%と、前期から0.1ポイント低下しました。一方で、雇用者数は前期から0.2%減少し、前年比1.5%増は市場予想(同2.2%増)に届きませんでした。この結果を受けて、NZドルは下落。OIS(翌日物金利スワップ)によれば、市場が織り込む、5月8日の会合でRBNZ(NZ中銀)が利下げする確率は50%を上回りました(=メインシナリオは5月8日の利下げ)。

 本日、FOMCの結果が判明します(日本時間2日午前3時)。前回3月19-20日のFOMC議事録には、「数人の参加者は、適切な政策金利のレンジは今後のデータ次第でいずれの方向へもシフトしうると指摘した」とあり、間接的ながら利下げへの可能性に初めて言及がありました。

 もっとも、景気の先行きに関しては引き続き楽観的でした。ほとんどの参加者は、景気は2018年に比べてややペースダウンすると予想しつつも、今年1-3月期の景気の弱さは一時的なものだと考えていました。

 結論は、「過半数の参加者は、年末まで政策金利を変更しないことが正当化される可能性が高いと予想した」でした。前回のFOMC以降の経済指標は良好なものが増えており、現状では「年内据え置き」の可能性が高そうです。

 トランプ政権から断続的に利下げ圧力が加わっています。また、FFレート(政策金利)先物によれば、市場は4月30日時点で「年内利下げ」を67%の確率で織り込んでいます。トランプ政権や市場に対して、FOMCおよびパウエル議長はどのようなメッセージを発するのか、大いに注目されます。

その他、4月の米ISM製造業景況指数が発表されます。4月30日に発表されたシカゴPMI製造業景況指数は52.6と、最後に50割れとなった2017年1月(49.9)以来の低水準でした。ISM指数も低調となれば、米ドルのマイナス材料となりそうです。ISM指数の市場予想は55.5と、3月の55.3から小幅上昇が見込まれています。



= = = = = = = = = = = = = = = = =

【マーケットView】

次回のマーケットViewは5/7に配信予定です。

※動画のアップ時間は前後する可能性があります。
※音声にご注意ください。

= = = = = = = = = = = = = = = = =

【トラリピ1クリック】
トラリピを1クリックでカンタン発注!


= = = = = = = = = = = = = = = = =

【キャンペーンのご案内】