トルコはS-400導入方針を堅持。米国との関係悪化に要注意

2019/04/11 15:25

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・エルドアン大統領は、S-400(ロシア製の地対空ミサイルシステム)導入決定を再宣言
・米国との関係悪化は、トルコリラにとってマイナス材料
・トルコがS-400の導入を進めれば、米国はトルコに対して制裁を発動する可能性


[レビュー]

11日東京時間の外国為替市場は、小動き。米ドル/円やクロス円は、おおむね昨日(10日)のNY終値水準で推移しました。中国の3月CPI(消費者物価指数)やPPI(生産者物価指数)が発表されたものの、市場は反応薄。モリソン豪首相が総選挙を5月18日に実施すると表明しましたが、豪ドルに大きな反応はみられませんでした。

[これからの展開]

アルバイラク・トルコ財務相が10日、経済改革計画を発表。“政府が280億トルコリラ(約5500億円)相当の債券を発行し、国有銀行に資本注入する”ほか、“戦略セクター、輸出、付加価値のある国内生産を支援する”との方針を示しました。アルバイラク財務相は、税制改革やインフレ対策などにも言及したものの、詳細は後日発表するとしました。トルコリラは経済計画発表後に下落したものの、それは一時的でした。

トルコリラについては、米国とトルコの関係悪化に引き続き要注意です。

米国はトルコに対してS-400(ロシア製の地対空ミサイルシステム)の導入をやめるように強く要請しています。トルコがそれに応じないことで、米国は4月1日にF35に関連する機器のトルコへの出荷を停止。ペンス副大統領は3日、トルコのNATO(北大西洋条約機構)残留の是非にまで言及しました。

一方、トルコは導入の方針を撤回するつもりはないようです。

エルドアン・トルコ大統領は10日、「S-400の導入は決定事項だ」と強調し、「(S-400の)納入は7月になるが、前倒しされる可能性もある」と発言。チャブシオール外相は、「米国がパトリオット(米国製の地対空ミサイルシステム)を売りたくないと言うならば、S-400の追加購入、あるいは別のシステムを導入する可能性もある」と述べ、「米国がF35(戦闘機)の供給を止めるならば、別の国の戦闘機を購入するまでだ」と語りました。

トルコがS-400を導入するかどうかは軍事に関わるため、米国にとって極めて重要な問題と考えられます。トルコが導入を進めれば、米国はある時点でトルコに対して制裁を発動する可能性があり、その場合にはトルコリラ安が加速しそうです。

トルコリラ/円のテクニカル分析は、本日11日の注目のチャートをご覧ください。

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【マーケットView】

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