ブレグジットの期限迫る。EUの対応や英与野党協議に注目

2019/04/09 08:50

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・EUは4月10日に臨時首脳会議を開催。メイ英首相の要請への対応を協議
・メイ首相とコービン労働党党首の協議は難航
・トルコ大統領がイスタンブール市長選について選挙管理委員会に調査を依頼し、トルコリラが下落
・トルコ大統領はS-400の導入を予定通り行うと表明。対米関係が一段と悪化する可能性あり


(欧米市場レビュー)

8日欧米時間の外国為替市場では、トルコリラが下落。対円では一時、19.47円へと値を下げました。野党CHP(人民共和党)候補が勝利したイスタンブール市長選について、エルドアン・トルコ大統領が“組織的な不正があり、開票結果は不当”と主張し、選挙管理委員会に調査を依頼したことで、トルコリラが売られました。

米ドルは弱含み。一時、米ドル/円は111.29円へと下落し、ユーロ/米ドルは1.1270米ドル、豪ドル/米ドルは0.7128米ドル、NZドル/米ドルは0.6754米ドルへと上昇しました。ポジション調整が中心とみられます。

(本日の相場見通し)

メイ英首相は5日、EU(欧州連合)に離脱期限の6月30日までの延長を申請しました。

離脱期限の延長には、英国を除くEU加盟27カ国の承認が必要です。ただ、加盟国内では離脱期限の延長をめぐり、意見の相違があるようです。トゥスクEU大統領は条件付きで最大1年間の延期を提案していますが、フランスなどは再延長に否定的な姿勢です。

EUは4月10日の臨時首脳会議で対応を協議しますが、メイ首相の申請が認められるかは、不透明な情勢です。

また、英議会の膠着状態の打開に向けて、メイ首相とコービン労働党(最大野党)党首が先週から協議を行っています。ただ、両者の溝は埋まらず、協議は難航しているようです。

英議会が離脱協定案を可決せず、EUが離脱期限の延期を承認しなければ、英国は4月12日にEUと合意なしで離脱することになります。ブレグジット(英国のEU離脱)の期限が迫るなか、“EU側の対応” や“メイ首相とコービン労働党党首の協議”に注目です。EUが離脱期限の延長を認める姿勢を示す、あるいは英与野党協議で合意すれば、英ポンドが上昇する可能性があります。その場合の英ポンド/円の上値メドとして、147.15円(4/3高値)が挙げられます。

トルコのエルドアン大統領は8日、S-400(ロシア製の地対空ミサイルシステム)の導入を予定通り行うと改めて表明しました。S-400の導入をめぐり、米国とトルコの関係が悪化しており、米国はF35戦闘機などの機密情報がロシアに漏えいする可能性があるとして、トルコにS-400の導入を撤回するように強く要請。1日には、F35に関連する機器のトルコへの出荷を停止しました。

トルコリラは昨日(8日)、エルドアン大統領のイスタンブール市長選に関する発言で下落しました。地合いが弱いなか、米国とトルコの関係が一段と悪化しかねない報道が新たに出た場合、トルコリラへの下落圧力はさらに強まる可能性もあります。

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