英首相が6月30日までの離脱期限延長を申請

2019/04/08 08:49

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・EU側が離脱期限の延長を認めるかは不透明
・先週行われた英与野党協議は、進展がみられず。下院院内総務(保守党)は労働党への譲歩が必要との見解を示す
・米中通商協議は今週も継続
・エルドアン・トルコ大統領が米国の対応を批判


(欧米市場レビュー)

5日欧米時間の外国為替市場では、英ポンドが軟調に推移。対円では一時、145.14円へと下落しました。ブレグジット(英国のEU離脱)をめぐる不透明感が、英ポンドの重石となりました(後述)。

米ドルは強含み。一時、米ドル/円は111.78円へと上昇し、ユーロ/米ドルは1.1212米ドル、豪ドル/米ドルは0.7088米ドル、NZドル/米ドルは0.6717米ドルへと下落しました。米国の3月雇用統計で、非農業部門雇用者数が前月比19.6万人増と、市場予想の18.0万人増を上回り、米ドルの支援材料となりました。

(本日の相場見通し)

メイ英首相は5日、EUに離脱期限の6月30日までの延長を申請。ただ、6月30日よりも前に英議会が離脱協定案を可決すれば、延長期間の短縮を提案する方針です。

ブレグジットの期限延長には、英国を除くEU加盟27カ国の承認が必要ですが、EU側が期限の延長を認めるかは不透明な情勢です。今のままでは4月12日に英国はEUと合意なしで離脱することになります。

また、メイ首相は先週、離脱協定案への支持を得るためにコービン労働党(最大野党)党首と協議を開始したものの、協議は進展していないようです。ただ、レッドソム下院院内総務(保守党)が7日、「EUを離脱するのであれば、(労働党への)譲歩が必要だ」と語りました。与野党協議に動きがみられる可能性もあります。

英ポンドは引き続き、ブレグジットをめぐる報道に左右される展開になりそうです。特に、英国の離脱延期申請に対するEU側の対応、そして英国の与野党協議の行方に注目です。

米中通商協議に関する報道が出てくれば、それが材料になる可能性があります。米中の閣僚級による通商協議が4月3~5日の3日間行われました。協議は進展したものの、ライトハイザーUSTR(米通商代表部)代表は「いくつか非常に大きな問題が残っている」との見方を示しました。米中両国は今週も、テレビ会議形式で協議を継続する予定。そのことによって、協議の合意への期待が市場に残存する可能性もあります。その場合、クロス円は比較的底堅い展開になりそうです。

エルドアン・トルコ大統領は5日、S-400(ロシア製の地対空ミサイルシステム)の費用の支払いを続けているとしたうえで、「米国は、パトリオットの(トルコへの)売却を提案した際にロシアと同等の条件を示さなかった」と発言。米国の主張は間違っていると批判しました。

トルコはS-400を導入する方針を表明しており、米国はそれに対して1日、F35戦闘機に関連する機器のトルコへの出荷を停止。S-400をめぐり、両国の関係が悪化しています。

エルドアン大統領は本日(8日)、ロシアを訪問してプーチン大統領と会談を行う予定です。S-400の導入をめぐり、米国とトルコの関係が悪化するなか、エルドアン大統領が米国との関係を一段と悪化しかねない言動を行った場合、トルコリラに対して下落圧力が加わる可能性があります。

トルコリラ/円のテクニカル分析は、本日8日の注目のチャートをご覧ください。

= = = = = = = = = = = = = = = = =

【マーケットView】

マーケットViewは、毎日16時ごろアップの予定です。

※動画のアップ時間は前後する可能性があります。
※音声にご注意ください。

= = = = = = = = = = = = = = = = =

【トラリピ1クリック】
トラリピを1クリックでカンタン発注!


= = = = = = = = = = = = = = = = =

【キャンペーンのご案内】