トルコリラ:米国とトルコの関係悪化への懸念が再燃

2019/04/03 08:47

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・メイ英首相が離脱の再延期をEUに求める方針を表明
・メイ首相はまた、労働党(野党)党首と協議する意向も示す
・英ポンドは、ブレグジット関連の報道に一喜一憂する展開。メイ首相の方針に対する英議会の反応次第では状況が一変する可能性も
・米国がF35関連機器のトルコへの出荷を停止し、米国とトルコの関係悪化への懸念が再燃

(欧米市場レビュー)

2日欧米時間の外国為替市場では、英ポンドが上昇。英ポンド/円は一時、146.39円へと値上がりしました。合意なきEU離脱への懸念が後退し、英ポンドの上昇材料となりました(後述)。

豪ドルは軟調に推移。一時、豪ドル/米ドルは0.7056米ドル、豪ドル/円は78.53円へと下落しました。RBA(豪準備銀行、中銀)が声明の最終段落に「理事会は、経済の持続的成長を支え、長期的にインフレ目標を達成するため、動向を監視し、金融政策を設定していく」との文言を追加。市場はそれをRBAの政策スタンスが“緩和方向”へシフトするシグナルと見なしました。*詳しくは、昨日のオセアニア・レポートをご覧ください。

NZドルも弱含み。一時、NZドル/米ドルは0.6740米ドル、NZドル/円は75.02円へと値を下げました。NZIER(NZ経済研究所)が発表した1-3月期の企業信頼感がマイナス29と、2018年10-12月期のマイナス17から悪化し、NZドルの重石となりました。

(本日の相場見通し)

メイ英首相は2日、離脱の再延期をEUに求める方針を表明するとともに、事態の打開に向けてコービン労働党(最大野党)党首と協議する意向を示しました。それを受けて、市場では合意なき離脱への懸念が後退しました。

合意なき離脱への懸念が後退したことで、英ポンドは底堅く推移する可能性があります。ただし、英ポンドは、ブレグジット関連の報道に一喜一憂する展開が続いています。メイ首相の上述の方針に対する英議会の反応次第では、状況が一変する可能性もあり、注意が必要です。

トルコリラは昨日(2日)、対米ドルや対円で下落しました。米国防総省が1日、F35戦闘機に関連する機器のトルコへの出荷を停止したと発表。それを受けて、米国とトルコの関係が悪化するとの懸念が市場で再燃し、トルコリラへの下落圧力となりました。

トルコはS-400(ロシア製の地対空ミサイルシステム)を購入する方針。それに対して米国は、トルコがS-400を購入すればF35の機密情報がロシアに流出する恐れがあるとしています。

本日は、トルコの3月CPI(消費者物価指数)が発表されます(日本時間16:00)。市場予想は前月比+0.92%、前年比+19.57%。特に前年比の数値が市場予想を大きく下ブレれば、TCMB(トルコ中央銀行)の早期利下げ観測が再燃することも考えられます。米国とトルコの関係悪化への懸念が再燃するなか、早期利下げ観測も浮上すれば、トルコリラへの下落圧力が強まる可能性があります。

トルコリラについては、本日3日のスポットコメント『トルコリラ売り抑止策に綻(ほころ)び!?』もご覧ください。
トルコリラ/円のテクニカル分析は、本日の注目のチャートをご覧ください。

本日、米国と中国の閣僚級による通商協議がワシントンで再開されます。通商協議に関する報道に市場が反応する可能性もあります。

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【マーケットView】

マーケットViewは、毎日16時ごろアップの予定です。

※動画のアップ時間は前後する可能性があります。
※音声にご注意ください。

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