RBAが声明の最終段落を変更

2019/04/02 15:21

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・RBA(豪中銀)は、政策スタンス(中立)のシフトを明確には示唆せず
・ただし、声明の最終段落の変更は、政策スタンスが“緩和方向”へと向かいつつあるシグナルの可能性も!?


[レビュー]

2日東京時間の外国為替市場では、RBA(豪準備銀行、中銀)の声明発表後豪ドルが下落。一時、豪ドル/米ドルは0.7079米ドル、豪ドル/円は78.83円へと値を下げました。

NZドルも弱含み。一時、NZドル/米ドルは0.6773米ドル、NZドル/円は75.40円へと下落しました。NZIER(NZ経済研究所)が発表した1-3月期の企業信頼感がマイナス29と、2018年10-12月期のマイナス17から悪化し、NZドルの重石となりました。

[これからの展開]

RBAは本日(2日)、政策金利を過去最低の1.50%に据え置きました。市場予想通りです。

声明では、豪労働市場の堅調さに改めて言及。声明は、雇用は大幅に増加し、失業率は4.9%へと改善したと指摘。「労働市場は力強さを増しており、賃金の伸びは幾分上向いている」としたうえで、「これは歓迎すべき動向だ」としました。

豪経済については、「GDPのデータは、労働市場の統計よりも経済が軟調である状況を示している」と指摘。「家計消費の伸びは、実質可処分所得の長期間にわたる弱さや住宅市場の調整の影響を受けている」とするとともに、国内一部地域の干ばつが農業生産に影響を与えたとの見方を示しました。一方で、「公共インフラ支出や民間設備の増加がこれらの要因を相殺し、雇用の着実な増加とともに、成長見通しを支えている」としました。

今回、声明の最後段落が以下のように変更されました。
<前回3月5日>
「入手可能な情報を考慮すると、理事会は今回の会合で政策スタンスを維持することが、持続可能な経済成長およびインフレ目標の達成と一致していると判断した」

<今回>
「入手可能な情報を考慮すると、理事会は今回の会合で政策スタンスを維持することが適切だと判断した。理事会は、経済の持続的な成長を支え、長期的にインフレ目標を達成するため、動向を監視し、金融政策を設定していく」

***

声明は、軟調な豪経済に言及しつつも、労働市場の堅調さを強調。RBAの中立(利上げと利下げの両にらみ)的な政策スタンスがシフトしたことは明確には示唆されませんでした。

ただし、RBAは声明の最終段落で、「理事会は、経済の持続的成長を支え、長期的にインフレ目標を達成するため、動向を監視し、金融政策を設定していく」との一文を追加しました。最終段落の文言は2018年2月以降、同じだったため、一文の追加はRBAの政策スタンスが“緩和方向”へと向かいつつあるシグナルと考えることもできそうです。

市場では、RBAが年内に利下げを行うとの観測があります。声明の最終段落の変更によって利下げ観測は一段と高まった可能性があります。

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【マーケットView】

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