トルコリラ:下落に歯止めがかかっているものの・・・

2019/04/02 09:07

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・英議会がメイ首相の離脱協定案の代替案をすべて否決。それを受けて英ポンドが下落
・本日、RBA(豪中銀)が政策金利を発表。政策スタンスが変化するかに注目
・米国がF35戦闘機のトルコへの供給を中止したとの報道
・トルコリラは政府のリラ安対策が下支え。リラ安対策を止めた場合、リラ売りが表面化する可能性もあり、要注意


(欧米市場レビュー)

1日欧米時間の外国為替市場では、米ドルが強含み。一時、米ドル/円は111.40円へと上昇し、ユーロ/米ドルは1.1205米ドル、豪ドル/米ドルは0.7110米ドル、NZドル/米ドルは0.6799米ドルへと下落しました。米国の2月小売売上高は前月比マイナス0.2%と、市場予想(+0.3%)に反して減少。一方で、3月ISM製造業景況指数が55.3、2月建設支出は+1.0%と、いずれも市場予想の54.5、マイナス0.2%よりも良好な結果になりました。市場はISM製造業景況指数や建設支出の結果の方を材料視しました。

トルコリラ
は堅調に推移。トルコリラ/円は一時、20.27円へと値上がりしました。トルコリラの翌日物スワップレートが400%へと上昇(前週末は23.75%でした)。トルコ政府が国内銀行に対してリラの流動性を一時的に抑えるように命じたとの観測もあります。

(本日の相場見通し)

英下院(議会)は1日夜(日本時間2日朝)、メイ首相の離脱協定案の代替案4つをすべて否決。それを受けて、英ポンドがオセアニア時間に下落しました。ブレグジット(英国のEU離脱)が4月12日に迫るなか、英議会が今後の方針を決められないことは、英ポンドにとってマイナス材料と考えられます。一方で、4月12日に近づくにつれて、“離脱の長期延期”への期待が高まるかもしれません。英ポンドは目先、軟調な展開になりそうですが、来週末までをみれば、反転上昇する可能性もあります。

本日は、RBA(豪準備銀行、中銀)が政策金利を発表します(日本時間12:30)。政策金利は現行の1.50%に据え置かれるとみられ、焦点は“金融政策スタンスをシフトするのか?”になりそうです。市場では、“中立的”な政策スタンスを“緩和方向”へとシフトするとの観測もあるため、豪ドルは声明の内容に反応しそうです。*RBAの政策金利発表については、昨日1日のオセアニア・レポートをご覧ください。

豪ドル/円のテクニカル分析は、本日の注目のチャートをご覧ください。

米政府がF35戦闘機のトルコへの供給を中止したとの報道があります。トルコがS-400(ロシア製の地対空ミサイルシステム)を購入する方針を示しているのに対し、米国はトルコがS-400を購入した場合にはF35の供給が困難になると警告していました。トルコへのF35の供給中止が事実ならば、両国の関係が悪化するとの懸念が市場で高まる可能性があります。

足もとのトルコリラは乱高下しつつも、政府のリラ安対策の影響もあって下落に歯止めがかかっています。トルコ政府は先週、投機筋によるリラの空売りを阻止するために国内銀行にリラの流動性を抑制するように命じたとされ、4月1日も同じ指示を行ったとの観測もあります。

ただ、こうしたトルコリラ安対策を長く続けることは困難と考えられます。政府がリラ安対策をやめた場合、リラ売りが表面化する可能性もあります。

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【マーケットView】

マーケットViewは、毎日16時ごろアップの予定です。

※動画のアップ時間は前後する可能性があります。
※音声にご注意ください。

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