トルコリラ、3/31の統一地方選の注目点

2019/03/29 16:30

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・トルコの統一地方選は、イスタンブール、アンカラ、イズミルの三大都市の市長選に特に注目
・AKPが地方選に敗れれば、エルドアン大統領はバラマキ的な政策の強化、TCMBへの利下げ圧力を強める可能性あり
・政府のリラ安対策が解除されることを警戒する必要。解除されたと市場が判断すれば、トルコリラは売り浴びせに見舞われる可能性もあり


[レビュー]

3月29日東京時間の外国為替市場では、豪ドルNZドルが強含み。一時、豪ドル/米ドルは0.7096米ドル、豪ドル/円は78.54円、NZドル/米ドルは0.6804米ドル、NZドル/円は75.27円へと上昇しました。米中通商協議の進展期待が、豪ドルやNZドルの支援材料となりました。

[これからの展開]

トルコの統一地方選が3月31日(日)に実施されます。

投票時間は地方によって異なり、07:00-16:00、あるいは08:00-17:00(日本時間では、13:00-22:00か14:00-23:00)です。投票が締め切られると、ただちに開票作業が始まり、日本時間4月1日(月)の早朝にも大勢が判明する可能性があります。

地方選の結果次第では、週明け月曜日(4/1)にトルコリラは乱高下することも考えられ、窓を開ける(金曜日の終値と月曜日の始値に差がでる)可能性もあります。要注意です。

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地方選については、景気の悪化や高インフレなどによってAKP(公正発展党。エルドアン大統領が党首)は苦戦。市長選や県知事選での獲得数を前回2014年から減らすとみられています。

イスタンブール、アンカラ、イズミルの三大都市の市長選が特に注目されており、それらの結果が地方選における勝敗の重要な判断材料になりそうです。前回は、イスタンブールとアンカラはAKP、イズミルはCHP(共和人民党。野党)が勝利しました。

各種世論調査によると、AKPはイズミルで敗れ、アンカラの市長も失う可能性があるようです。イスタンブール市長選は、AKP候補と野党候補の支持率が拮抗しています。イスタンブール市長選のAKPの候補者は、ユルドゥルム元首相(2018年の大統領制移行時の首相)です。

市場は、AKPが地方選に敗れた場合に、エルドアン大統領がバラマキ的な政策の強化やTCMB(トルコ中央銀行)に対する利下げ圧力の増大へと動くことを懸念しています。上述した三大都市(特にイスタンブールやアンカラ)の市長選でいずれか1つでも敗れれば、市場は“地方選はAKPの敗北”と判断して、トルコリラ売り圧力を強める可能性もあります。

地方選でAKPが勝利すれば、エルドアン大統領はバラマキ的な政策を縮小し、TCMBに対する利下げ圧力を弱める可能性がありますが、自身の政権運営が信任されたとみなして独裁色をさらに強めることも考えられます。トルコリラにとって、前者はプラス材料とみられますが、後者はマイナス材料と考えられます。

選挙後のエルドアン大統領の言動に要注意です。

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政府のリラ安対策が解除されることを警戒する必要もありそうです。リラの翌日物スワップレートが27日に一時1200%へと達しました。投機筋によるリラの空売りを阻止するため、トルコ政府が国内銀行にリラの流動性を抑制するように命じたとされます。

ただ、こうしたトルコリラ安対策を永久に続けることは不可能と考えられます。政府がリラの流動性抑制命令を解除したと市場が判断すれば、リラは売り浴びせに見舞われる可能性もあります。リラの翌日物スワップレートは28日に35%へと急低下しました。トルコの銀行がリラの供給を再開し、流動性が改善したためと考えられます。

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【マーケットView】

マーケットViewは、毎日16時ごろアップの予定です。

※動画のアップ時間は前後する可能性があります。

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