企業景況感指数は豪景気のさらなる減速を示唆!?
2019/03/12 13:45
デイリーフラッシュ
【ポイント】・2月NAB企業景況感指数は+4と、1月の+7から悪化。
・企業景況感の悪化は、景気の下押しを示唆。
・3月ウエストパック消費者信頼感指数が13日に発表。豪景気の先行き懸念やRBAの利下げ観測が一段と高まれば、豪ドル安材料に!?
[レビュー]
12日東京時間の外国為替市場では、円が軟調。一時、米ドル/円は111.41円、ユーロ/円は125.44円、豪ドル/円は78.77円、NZドル/円は76.20円へと上昇しました。日経平均が堅調に推移し、円の重石となりました。
ブレグジット(英国のEU離脱)関連の報道を受けて、英ポンドはオセアニア時間に急伸しましたが、東京時間は伸び悩みました。英議会は本日、メイ首相とユンケル欧州委員長が合意した離脱修正案の採決を行う予定です。
[これからの展開]
本日発表された豪州の2月NAB企業景況感指数は+4と、1月の+7から悪化。2018年12月の+3はわずかに上回りましたが、2016年1月以来の低水準圏です。
豪州の経済成長は減速しています。2018年10-12月期の豪GDPは前年比+2.3%と、7-9月期の+2.8%から鈍化。成長率は2017年4-6月期以来の低い伸びでした。
市場は豪景気の先行きを懸念する一方、RBA(豪準備銀行、中銀)は市場とは異なり、堅調な労働市場を背景に、景気の先行きについて楽観的な見方を示しています。
NAB企業景況感指数は今回、前回から悪化しました。企業は景気が先行き悪化すると予想した場合、雇用や投資を抑える傾向があるため、企業景況感の悪化は景気の下押しを示唆します。
明日(13日)、3月の豪ウエストパック消費者信頼感指数が発表されます(日本時間08:30)。企業に続いて消費者のマインド悪化が示されれば、市場は豪景気の先行き懸念を一段と強めるとともに、RBAの利下げ観測もさらに高まる可能性があります。利下げ観測が高まることは、豪ドルにとってマイナス材料です。前回2月のウエストパック消費者信頼感指数は103.8でした。

(出所:リフィニティブより作成)

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